繊研plusメールマガジン読者が選ぶ「2020年、印象に残ったワード」トップ5が決定しました。
2020年に繊研プラスに掲載された記事や検索ワード、記事ランキングなどから候補となるワードをピックアップし、メルマガ会員の皆さんに投票していただきました。
オリンピックイヤーとして始まったはずの2020年でしたが、新型コロナウイルスの影響により予想もしていなかった出来事ばかりの1年に。生活を一変させてしまうほどの未曾有の事態は「言葉」としての印象も強く残し、今回のトップ5は新型コロナウイルス関連の言葉が並びました。
来年はポジティブな言葉が上位を占めることを願いつつ、2020年のランキングを見ていきましょう。
■1位...「密・3密」

1位は、密閉、密集、密接の3つの「密」を回避するよう呼びかける言葉「密・3密」でした。
東京都の小池百合子知事が報道陣に“密です”を連呼したことで一気に話題に。新語でありながら使用する頻度も耳にする機会も多く、今ではすっかり日常生活に馴染んだ言葉になりました。
メルマガ読者からも「生活と価値観を一変させた」「生活様式すべてが変わってしまったキーワード」といった声が集まっており、コロナ関連のワードの中でも圧倒的な票数を集めました。
【読者からのコメント】
- 人と近くにいてはいけないなんて、これまで考えられなかった
- 今まで意識していなかったワードなので
- 小池都知事の言葉で印象に残った
- 予想もしていなかったコロナ禍のキーワードとして連日報道されたため
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■2位...「テレワーク(リモートワーク)」
2位には、コロナ関連でも特に「働き方」に影響を与えたテレワーク(リモートワーク)がランクイン。
導入初期こそ様々な戸惑いの声もありましたが、オンライン会議システムの普及など新しい働き方の習熟もあり、実施企業は拡大しました。
一方で「勤めている会社も積極的に導入してほしいと思っている」とコメントがあるように、職種や業種によっては実施できていないケースも。こうした課題をどのように解消するのか、今後も注目のワードです。
【読者からのコメント】
- 出来るとは思わなかった。やってみた結果、業務の半分程度は可能だった
- 仕事のスタイルが一変したから。こんな仕事のやり方がこれから当たり前になってくる、そのきっかけになった
- 強制的なライフスタイルの変化が起こった
- オリンピックで実施するはずだったが、図らずも一気に進んだから
- 初めての経験だったから
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■3位...「ニューノーマル(新しい生活様式)」
3位はニューノーマル(新しい生活様式)。ウィズコロナ・ポストコロナ時代を反映した新たな状態や常識を意味する言葉で、ファッション業界でもビジネスや商品の在り方にもその流れを反映させる動きが多く見られました。
「これまでの普通が通用しない世の中、新しい時代にむけて企業も個人も進化していかなければ、取り残されるどころか生き残っていけないと危機感を感じているから」といった読者のコメントが象徴するように、今年はあくまでもニューノーマルの起点であり、さらなる変化への対応力が問われるのはこれから。2021年以降もキーワードとなりそうです。
【読者からのコメント】
- 誰しもが変化を求められた事を象徴する言葉
- これまでの常識が覆るような出来事ばかりです
- 今までの生活を変えないといけないと云う、過去に無い事態だったから
- 来年は新しい生活パターンが生まれて行くことに成りそうだから
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■4位タイ...「マスク」と「鬼滅の刃」
4位は、同数で「マスク」「鬼滅の刃」がランクイン。
・マスク
マスクは言わずもがなですが、2020年のコロナ禍を象徴するアイテム。ファッション業界でも、縫製工場がマスクを生産したり、様々なブランドがオリジナルのマスクを販売。着用することが当たり前となり、デザインやオシャレさまでを意識するファッションアイテムとしても認知されました。
【マスクに関する読者からのコメント】
- マスクが機能だけでなくファッションにまで進化したのが、今まででは考えられない
- これまでは日本の文化のようだったが、世界中で着用するようになったから
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・鬼滅の刃
「鬼滅の刃」は10月公開の映画も大ヒットし、社会現象になったと言える漫画・アニメ。ファッション業界でも、多くのブランドが協業商品を発売。メルマガ読者もハマった人が多いようです。一方、「これを選ばないと全部コロナ関連になってしまうから」とのコメントも…。
【鬼滅の刃に関する読者からのコメント】
- 大ブレイク。試しに映画を観てハマった
- 家族を含め、周囲の人たちがみな話題にしていたから
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■6位...「Go Toキャンペーン」

6位は「Go Toキャンペーン」。消費を喚起する施策として旅行代金が安くなる「Go Toトラベル」や食事が得になる「Go Toイート」などのキャンペーンが実施されましたが、新型コロナ感染の「第3波」襲来で、つい先日「Go To トラベル」の全国一斉の一時停止が決定しました。
感染拡大の中でいつ事業見直しを政府が判断するのかに注目が集まり、連日の報道で印象に残った読者が多かったようです。
【読者からのコメント】
- なぜこの時期にやるのか、大いに疑問だったから
- 緊急事態宣言、時短営業、休業宣言との矛盾を政府に感じ続けたので
- 物議をかもしていますので
- 利用出来ている人と利用できない人がいて不平等な税金の使い方だと感じてたので
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