10月の既存SC売上高 前年の反動と映画効果で2.4%減に改善

2020/11/25 06:25 更新


 日本ショッピングセンター協会調査による10月の既存SC売上高は前年同月比2.4%減で、9月(21.6%減)に比べて改善した。前年同月が消費増税による買い控えと台風上陸による集客減で大幅なマイナス(8.3%減)だったことの反動が大きな要因。調査施設数は493。

 業種別売り上げはテナントが3.5%減だったが、核テナントが前年同月に百貨店が大幅に落ち込んだ反動で2.3%増となった。新型コロナウイルスの影響は続くものの、政府の観光需要促進策「Go Toトラベル」で、10月から東京都が発着対象に加わり、地方の観光都市の施設の多くで集客効果があったことや、大ヒット映画「鬼滅の刃」を上映した映画館が入るSCの多くで集客が増えた。気温が前年同月に比べて低めだったことから、秋冬衣料にも動きが見られた。地域別では北海道が10月下旬からコロナの感染者数が拡大した影響で10.2%減、それ以外の地域は中部が前年並み、中国が0.7%減、近畿が2%減、関東が2.5%減など落ち込みが小さかった。



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