様変わりする生活雑貨需要 「家」中心の消費が定着

2020/09/22 06:28 更新


 コロナ禍でテレワークが継続、家を中心とする生活が定着してきた。〝巣ごもり〟消費が続いているが、家中需要にも変化が出てきたほか、夏の季節需要や多少の外出増加に対応した需要も生まれている。

スタイリッシュな商品

 プラザ(プラザスタイルカンパニー)は「ステイホーム」「ワークフロムホーム」が浸透し、日常を楽しむための家庭雑貨、梅雨、猛暑を乗り切るグッズ、マスク対応のヘアメイク商品が好調だ。衛生意識の高まりやレジ袋有料化に伴う環境意識への関心もマスク、エコバッグの売り上げを押し上げ、スタイリッシュな商品で需要をつかんでいる。ひんやり効果のある「クールパステルマスク」(1100円=税込み)、オーロラカラーのビニール傘(2200円)、首から掛けるカメラ型のファン「LEDハンズフリーカメラファン」(2420円)などが人気を集めている。

 フランフランは3、4月に良かった壁紙、アートボード、低反発シートクッションなどに加え、季節商材の暑さ対策アイテムが伸長した。携帯扇風機の「フレハンディファン」(1980円)に今年の新商品を加えたシリーズが人気。コンビニコーヒーをカップごとカバーでき保冷できる「ルーストサーモタンブラー」(1000、2000円)の需要も大幅に拡大した。冷感寝具「ふわろシリーズ」(2000~9500円)は一時欠品するほどの人気になった。レジ袋有料化後はチャームに収納でき、コンビニ弁当が入るサイズのエコバッグ「バッグチャームエコバッグ」(1500円)がすぐに欠品するヒット商品となった。

フランフランの「ルーストサーモタンブラー」

 「ケユカ」(河淳)はキッチン用品やテーブル用品、収納雑貨など家中需要が好調を持続している。ただ、外出の機会が増えてきたと見られ、レイングッズ、撥水(はっすい)リュックなども伸びており、エコバッグや夏用マスクも大きく伸びている。このほか、耐熱ガラスアイテム、津軽産の「にほんの色グラス」シリーズなどガラス商品の動きがいいほか、インスタ映え人気もあってランチョンマット(390~470円)が7月は昨年の3倍の売り上げだった。

 アパレルで人気のワンピース(6990円)は自粛明けに投入。綿の2枚重ねの素材で手入れが簡単で、前開きでジレ風の着こなしができる。綿の接触冷感素材を使用し、ハリのあるテーパードストレッチパンツ(4990円)も売れ、「ファッションとして購入するよりも、ライフスタイル雑貨の一つとして購入している」と見ている。

「ケユカ」のギャザーワンピース

イベント性あるものに

 「ブルーノ」(イデアインターナショナル)は家族と過ごす時間をイベント性のあるものにするためのアイテムや親子で楽しめるアイテム、中食を充実させるアイテムなどが売れている。「コロナ禍で過ごし方も多様に変化している」との見方だ。人気商品は家で楽しめる流しそうめん器(3850円=税込み)、携帯扇風機では首にかけたりクリップでポケットに付けられる「ウェアラブルファン」(2800円=本体)などが売れている。ヨーグルトや甘酒など発酵食品が作れる発酵フードメーカー(5500円)もいい。コンパクトホットプレートは依然として人気だ。

「ブルーノ」の流しそうめん器

 「グラフィア」(マークス)、「エディトトロワ・シス・サンク」(同)は3、4月の休校で先延ばしになった新生活需要が遅れて表れ、今夏にパスケース、ペンケース、ランチボックスが売れている。また、ECではアルバムの売り上げが好調で、写真を撮る機会は減ってもアルバムに写真を整理する人が増えていると見る。マスキングテープや手帳と同柄の約100グラムの折り畳み傘(2800円)がほかの折り畳み傘の倍以上の売れ行きのほか、エコバッグ需要を受けてパッカブルトートバッグ「ジョルナリエ」(1800、2300円)は初回分が完売、追加生産に入った。

 「中川政七商店」(中川政七商店)は夏用マスク、マスクスプレーなど感染予防のアイテムは好調が続いているほか、食器、インテリア、楽に着られる洋服などが人気だ。とくに売れているのは麻のTシャツワンピース(1万3000円)。ゆったりしたシルエットで着脱しやすく、さらっとした涼しい素材感が特徴で、朱や黄の明るい色から白や紺などのベーシックな色まで6色を揃えた。

 「イデー」(良品計画)はコロナ禍初期はテーブルなどの需要が増えていたが、8月にはソファ、クッションなど家でくつろぐためのアイテムが伸びている。クッションソファ「ミニプーフ」(1万3200円=税込み)はECサイトで前年の3倍近い売り上げだ。人気ソファ「アーオソファ」(14万8500円)、ハンドソープ「オースティンオースティン」(3850円)も好調。部屋の印象を手軽に変えられるアートポスターの人気も続いている。

 生活関連品卸のワイヨットはリビング関連が好調で、8月は炭酸水メーカーやミニ扇風機が売れている。まな板など抗菌関連品が全般にいいほか、サラダスピナー、フライパン、エコバッグなどが動いている。

「イデー」の「ミニプーフ」

(繊研新聞本紙20年8月26日付)



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