「我慢の3連休」と言われた11月21~23日、「Go To トラベル」を利用して箱根に旅行した。報道の通り、現地は大変な人だかり。箱根登山線の車内では通勤ラッシュ並みの混雑を久々に経験した。
商店街や観光施設は活気にあふれていた。年配客やファミリーのほか、学生らしい男性グループなど若い人たちが多いことに驚いた。コロナ下で「リアルな場での楽しさ」を求める欲求はさらに高まり、Go Toトラベルが後押ししていると実感した。
Go Toトラベルが新型コロナウイルス感染拡大の「第3波」につながっていると多くの専門家が指摘している。人出と接触機会が増えれば、感染リスクは高まる。多くの観光地のにぎわいを促すGo Toトラベルと無関係ではないだろう。
しかし、ほとんどの観光客はマスクを着用し、店舗やホテル、観光施設は感染予防策を徹底している。にもかかわらず、感染拡大につながっているとすれば、その理由が素人にはわからない。
政府は来年1月末だったGo Toトラベルの期限を6月末まで延長すると決めた。旅行需要はファッションの新たな消費にもつながる。人々が安心して旅行を楽しみ、経済効果を発揮するためにも、政府はGo Toトラベルと感染拡大の因果関係のデータと新たな感染予防策を明確に示すべきだ。