ワールドグループのエムシーファッション CFCLに2億5000万円出資 両社のキーマンが明かす狙い

2025/07/07 15:30 更新NEW!


松浦代表取締役副社長COO(左)と小島エムシーファッション事業投資部長

 ワールドグループのエムシーファッション(以下MCF=旧三菱商事ファッション)は、「CFCL」を運営するCFCL(東京、高橋悠介代表取締役)に約2億5000万円を出資、業務提携した。MCFがCFCLの成長性を評価して声をかけ、発行済株式の3%にあたる第三者割当増資を引き受けた。

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 MCFは投資事業を成長戦略の一つと位置づけており、提携を通じてCFCLのさらなる成長を後押しする。小島俊晃事業投資部長は、「経営陣は一定規模の成長で満足しておらず、より高みを目指している」と評価。自社の若手社員のキャリア形成も狙う。

 一方、20年創業のCFCLは小売価格で30億円規模にまで急拡大したが、松浦直彦代表取締役副社長COO(最高執行責任者)は、「人材不足が成長のボトルネックになり得る」と課題を認識しており、MCFが有する機能が課題解決に役立つとして提携に至った。

 提携の当面の柱は人材供給だ。MCFはCFCLのパリ法人に海外経験のある若手人材を派遣するほか、従業員の産休・育休時に専門性を備えた代替人材を供給。さらに、都内工場の無縫製編み機の増設に向けた専門人材やノウハウの提供で生産体制の強化もサポートする。

 人材供給以外にも、MCFが持つグローバルネットワークの活用やサプライチェーンマネジメントの知見やノウハウの提供、経営基盤の整備も支援する。松浦氏は、「(今回の提携が)小規模事業者と大企業の新しい連携の枠組みのきっかけになれば」と話している。

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