【パリ=小笠原拓郎】26年春夏パリ・メンズファッションウィークは最終日、インディペンデントのデザイナーの楽しいコレクションが相次いだ。ファッションウィークはインフルエンサーを招いたマーケティングの役割よりも、本来は新しい美しさを模索するこうしたショーがメインとなるべきだ。
(写真=ダブレットは大原広和、ほかはブランド提供)
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野菜畑のイノセントなパワー
ダブレットはパリ郊外の農園でショーをした。それはかつて東京・杉並の農園で行ったショーを思い出させるような場所。日曜日の気持ちの良い朝の陽ざしの中、モデルたちが登場する。スーツは野良仕事で裾が薄汚れたディテール、足元は長靴がつぶれたような靴。それは農園で働くスタイルや野菜に着想したコレクション。干しわらのようなニットのセットアップ、バナナを模したドレス、肥料袋のスカート、野菜柄のワークウェアといったアイテムが次々と登場する。
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