繊研plusメールマガジン読者、SNSフォロワーが選ぶ「2021年、印象に残ったワード」トップ5が決定しました。
2021年に繊研プラスに掲載された記事や検索ワード、記事ランキング、SNSなどから候補となるワードをピックアップし、メルマガ会員とSNSフォロワーの皆さんに投票していただきました。
引き続き新型コロナウイルスの影響を受け、様々な変化があった2021年。コロナ下でのオリンピック・パラリンピックの開催や環境、人権問題など、ファッション業界もさまざまな影響を受けた1年となりました。
2021年、みなさんの印象に残った言葉とは?1位から順番に見ていきましょう。
■1位:「SDGs」
1位は、2015年9月に国連が採択した国際目標「SDGs」でした。
2030年をめざして明るい未来を作るための17のゴールと169のターゲットで構成されているSDGsは、環境配慮や社会貢献などの意識の高まりや、官公庁、民間企業の努力もあって、認知度は急速に高まっています。
アンケートでも「今年があらゆるメディアを通して見聞きした」「SNSやテレビなどいろんなところで話題に上がっていた」といった声も集まっており多くの票を集めました。
【読者からのコメント】
- 昨年よりも身近に感じるようになった
- この分野では欧州に遅れをとっていた日本ですが、ようやく意識の高まりが浸透してきていると思います
- アパレル・ファッション業界でも、サステナブルやSDGsなどへの取り組みが必須となり、自社でも実際に取り組みが行われている
- 社内、メディア、SNSで多く取り上げられていて、目にする機会が多かったから。日本のSDGsはどこに向かうのかな?とぼんやり考えることが増えました
- 「サステイナブル」の社会への移行は避けられないテーマだから
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■2位:「東京五輪・パラリンピック」
2位には、1年延期しての開催となった「東京五輪・パラリンピック」がランクイン。
新型コロナウイルスの感染が拡大する局面での開催や、大会関係者による相次ぐ不祥事・問題発言は、大きな波紋を呼び、多くの国民が祝福した大会にはならなかったが、開催期間中は多数の日本人選手が活躍しました。
「開催までにいろいろな問題があったが、競技自体はコロナで沈んでいた我々に活気を与えてくれた」「感動が多く得られた」など、アスリートの活躍に元気づけられた方も多いのではないでしょうか。
【読者からのコメント】
- 何だかんだ話題になり、感動もしたので
- 開催までにいろいろな問題が生まれたが、競技自体は、コロナで沈んでいた我々に活気を与えてくれた
- 開催の有無 観客の有無 開会式担当者問題など 大会自体より始まるまでの騒動のほうが印象に残る
- 延期となり、やっと開催できたオリンピック。色々な関連の出来事などあったが、開催に踏み込めた印象が強かったから
- 開催が決まったころには2020年、2021年がこんな年になるとはだれも想像しなかっただろうなと思い、選びました。スケートボードなど新しい日本人選手の活躍の場も見れてよかったです。パラリンピックも感動しました
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■3位:「DX」
3位は、「DX」。デジタルトランスフォーメーションの略で、ファッション業界でもDXの必要性が高まり、恒常化したコロナ禍によってビジネスの様々な前提が覆りました。
あらゆる領域においてアナログからデジタルへの転換が進みつつあり、「避けては通れない」「アパレル産業の未来がかかっている」などの声も挙げられました。
【読者からのコメント】
- テクノロジーの進化が速い中どこからどこまでをDXと捉え対応すべきかの選択が難しかった
- 取り組む企業は多いけれど、顧客価値を高めるところまで辿り着けるかが企業の命運を決めると思うので
- 会社の中でそのワードがとても行きかっていたし、自分自身「DX」のことを仕事上調べたから
- DX関連の記事やニュースを多く目にしたため
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■4位:「新疆綿」
4位は「新疆綿」。中国・新疆ウイグル自治区で栽培されている超長綿のことで、優れた品質からファッション業界では長年、活用されてきました。しかし近年、生産工程において強制労働が行われていた疑いが生じており、欧米を中心に使用を中止する動きが相次いでいます。
アパレル業界にとって無視できない問題ではあるものの「政治背景も踏まえ、この問題とどう向き合うかが難しかった」というコメントも挙がりました。
【読者からのコメント】
- 大手メーカーなどの対応が注目されたため。改めて原料のトレーサビリティの重要性が再確認されたと思う
- 人権がビジネスの重要なこととなった典型
- 政治背景も踏まえ、この問題とどう向き合うかが難しかった
- これも人権問題や国外にも目を向けていないと気付かない知らない人が多かった問題の1つ。認知されたことは良い方向へ進むには大事
- 人権問題との関係もあり、アパレル業界にとっては無視できない問題となっている
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■5位:「フェムテック」
5位には、女性特有の健康課題にテクノロジーを生かしてケアしていく「フェムテック」がランクインしました。
海外ではすでに市場が確立されつつありますが、日本でも様々なブランドから「吸水ショーツ」といったフェムテックを意識したアイテムが今年発売され、話題となりました。
「流行りで終わらず、たくさん良い商品が出てほしい」といったコメントもあるように、今後の展開に注目の分野です。
【読者のコメント】
- お店でもコーナーが設けられるほど、商品も増え、話題になった印象
- 今年に入って、フェムテックという言葉を初めて聞いた。これまで、比較的タブー扱いされていた女性特有の問題に関する取り組みが、公に発言されるようになった印象を受ける
- こちらも世の中の流れを変えるワードで、性別を考えるうえで何を重視しないといけないのか意識するきっかけを作ってくれたから
- SDGs同様、社会的な意義が大きいから
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以上が、トップ5でした。皆さんが印象に残ったワードはランクインに入っていましたか?新型コロナウイルスが落ち着き、来年はファッション業界でも明るい話題が増える一年となりますように!