パルコは11月19日、婦人科などのクリニックと健康に関連した物販・サービス店で構成する自社医療モール「ウェルパ」の1号店を大阪市の心斎橋パルコ10階に開業する。
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パルコの主要顧客である20~40代女性が中心対象。産婦人科、皮膚科・美容皮膚科・アレルギー科、歯科・矯正歯科の三つのクリニックと吸水ショーツなどのフェムテック商品を販売する「フェルマータストア」、台湾の漢方関連ブランド「デイリリー」の初のカフェスタンドで、漢方素材を使ったスープや、漢方薬剤師監修の茶などを販売する「デイリリーカンポウスタンド」、オンライン診療も行う医療機関専売化粧品店、調剤薬局、ラウンジとクリエイティブディレクターの辻愛沙子氏による女性支援プロジェクト「レディノウズ」初の常設ギャラリーで構成する。産婦人科、皮膚科・美容皮膚科、アレルギー科は12月にオープンする予定。
ラウンジとギャラリーは同じ区画内に開設する。ラウンジはクリニック受診者が「快適に過ごす」ため、フリードリンクで、フリーWi-Fiや充電スペースなどを整備するほか、クリニックの医師やショップスタッフなどが薦める医療や食、アートに関連した書籍が読めるようにする。
ギャラリーには全身を3Dスキャンし、体のサイズの測定や体の左右バランス、骨盤の傾きなどの算出ができる「3Dボディスキャナー」を併設する。さらに、ウェルパの開業に合わせ、生理用ナプキンの無料提供サービスを行うディスペンサー「オイテル」を10階を含む各階の女性用トイレの一部に11月下旬に設置する予定。
パルコは商業施設に従来の物販以外の新たな機能を加え、施設全体を活性化する目的で、直営ワーキングスペース「スキーマ」事業を昨年11月に開始するなど新規事業を拡大している。ウェルパの開発はその一環となる。