【ミラノ=高橋恵通信員】「エトロ」がクリエイティブ・ディレクター、マルコ・デ・ヴィンチェンツォの退任を発表した。ブランド設立以来、創業者ファミリーが務めていた同職を4年前に受け継ぎ、新風を吹き込んできた。新たな戦略的段階を迎え、双方の合意で退任が決まったという。
エトロは「彼の献身、プロ意識と創造的な貢献に深く感謝するとともに、今後に期待している」とし、「今後もエトロは、これまでブランドを特徴づけてきた革新と価値観を受け継ぎながら、ライフスタイルブランドとしてのアイデンティティーと創造的なヘリテージの更なる強化を進める」との決意を新たにしている。
昨年末、エトロの創業者ファミリーは、保有していた少数株式を投資家グループに売却し、ブランドから撤退した。売却先は、トルコの不動産デベロッパーのラムズ・グローバル、マティアス・ファッキーニ氏(スウィンガー・インターナショナル)、ジュリオ・ガラッツィ氏(SRIグループ)からなる産業投資家グループ。21年のエトロ買収以来、筆頭株主となったロンドンのL・キャタルトンとの合意に基づくオペレーションで、CEO(最高経営責任者)のファブリツィオ・カルディナーリ氏は留任。ラムズ・グローバルのファルク・ビュルビュルCEOが、エトロの取締役会長に就任している。