天然繊維循環国際協会が発足 自治体と組み分別・回収し街の緑化へ

2021/11/18 06:30 更新有料会員限定


 「天然素材を循環させ持続可能な循環型社会をつくろう」という理念の下、繊維・ファッション業界の事業者が中心となって、「天然繊維循環国際協会」(NICO、八木原保理事長)を設立した。課題となっていた回収の仕組みを作るため事業者と自治体が連携することで、天然繊維をスムーズに分別・回収し、土に返す緑化活動が核となる。将来的にライフサイクルアセスメント(LCA)の国際認証機関を目指す。

(大竹清臣)

 SDGs(持続可能な開発目標)の意識が一般消費者にも広がり、ポリエステル繊維の再生・有効活用という循環が着実に進み、捨てられた服が新たな服として生まれ変わる取り組みも増えつつある。そうした中、天然繊維の循環にフォーカスしたのが同協会。「衣服も食品も生活の全てで使われるものが〝どこから生まれて〟〝どうやって作られ〟〝使った後にどこへ行くのか〟を知る責任がある」との強い思いから、①生産・製造時の環境負荷を削減②回収・分別、リサイクル・リユースの推進③土から生まれたものを土に返す④未利用天然資源の活用――などに循環型社会の実現を目指して取り組む。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定サステイナブル



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事