「ヨウヘイオオノ」(大野陽平)は8月中旬、空間に作用する「オブジェクトライン」を立ち上げた。デザイナーの大野が、洋服の制作活動やコレクションを発表する際の空間演出を通じて培ってきた視点を生かしたプロジェクトだ。機能性や実用性にとらわれず、空間や人の心に働きかけるオブジェクト的なプロダクトを制作していく。
第1弾として、クリアカラーのアクリル板を加工したテーブル(本体11万円)、デスクランプ(3万2000円)、ウォールランプ(2万円)の3型を発売した。テーブルは、脚の部分に有機的なモチーフを重ね、等高線を立体で表現したように見せた。中央にはチェスの馬を1列に並べている。ウォールランプは、コレクションの中にも繰り返し登場していた「ニキビができた人」を壁掛けランプとして表現、照明としての機能はほとんどない。ホワイト、イエロー、サックス、パープルの4色があり、点灯するとニキビがはれたように見えて、心ひかれる存在感がある。

ヨウヘイオオノのECで販売するほか、一部のセレクトショップに卸売りしている。