三井不動産は26年以降、06年秋から07年春に開業した首都圏の大型SC4施設の大規模改装を実施する。開業20周年を機にした施策。積極的な新店導入と既存店の改装を行い、食の拡充や共用部の改修などで同社SCの重点戦略であるスポーツ・エンターテインメント機能を強化し、「リアルの体験価値」を高める。
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ラゾーナ川崎プラザ(川崎市、06年9月開業)は26年秋以降、体験型の物販店の導入、食機能の強化、共用部の改修を中心に「過去最大規模のリニューアル」を行う。
アーバンドックららぽーと豊洲(東京都江東区、06年10月開業)も26年初頭から、店舗の刷新とともに、共用部を大幅改修し、「オフィス・商業・ホテルで構成されるミクストユースの施設機能にスポーツ・エンターテインメントを掛け合わせた新しい体験価値を提供する施設にレベルアップ」する。
ららぽーと柏の葉(柏市、06年11月開業)は周辺エリアの居住・就業人口増加で需要が拡大している飲食の強化を中心に、27年春以降、改装を行う。共用部も改修し、スポーツ・エンタメイベントを「積極的に誘致」する。
ららぽーと横浜(横浜市、07年3月開業)は26年春以降、フードコートをはじめとした食の充実、屋外広場や館内イベントスペースでのスポーツ・エンタメ機能を強化する。
同社は21年に東京ドームを子会社化し、24年4月から東京ドームなどを所管するスポーツ・エンタメ事業と商業施設事業の組織を一本化するなど商業施設とスポーツ・エンタメで連携した施策を強化している。22年4月開業のららぽーと福岡に屋上に陸上トラックなどを備えたスポーツ広場、22年11月開業のららぽーと堺(大阪府堺市)と今年4月開業のららぽーと安城(愛知県安城市)に屋内スタジアムコートを作るなどこの間開業した施設でスポーツ・エンタメの設備も充実し、成果を上げている。