コンタミ全てがB品じゃない Tシャツを通じ問題提起 インド産有機綿の普及に一石

2021/07/27 06:29 更新


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 手摘みのインド産綿にとって切り離せないコンタミネーション(異物混入、コンタミ)問題を、「ポジティブに捉えよう」とする活動が始まる。コンタミがわずかでも見つかればB品としてはねられ、廃棄の原因にもなる。世界的に需要が高まるオーガニックコットン(OC)でさえ、日本ではコンタミがインド産OCの普及の障壁となっている。こうした現実について、Tシャツをメッセージ代わりに問題提起しようという2人がいる。

 旗振り役の2人は、米NPO(非営利組織)テキスタイルエクスチェンジのアジア地域アンバサダーの稲垣貢哉さんと、フェリシモの子会社cd.の社長で、インドの綿作農家を支援する一般財団法人、ピース・バイ・ピース・コットン(PBPコットン)の代表理事でもある葛西龍也さん。葛西さんは、「SDGs(持続可能な開発目標)や新疆綿を取り巻く問題で、インド産OCが一つの選択肢として関心が高まっている。それなのに日本では広がらない。その原因がコンタミ」と指摘する。

 生地にコンタミが見つかると、「企画は通ったのに、品質管理部門でB品扱いにされる」のが通例。「味は問題ないのに、規格外の野菜は値段をたたかれたり、廃棄されたりする話に近い」という。稲垣さんは「一般の人たちも含めて世の中にこの問題を知ってほしい」と強調する。

 葛西さんは、〝コンタミネーション〟や〝SDGs〟とプリントしたTシャツ(2900~3900円の予定)を作り、cd.のファッションEC「haco!」(ハコ)で7月末に販売する準備を進めている。販売価格にはインドの綿作農家支援に充てる基金も含まれる。

 稲垣さんは理事として関わる一般社団法人M.S.I.の「やさしいせいふく」プロジェクトの一環でTシャツを作る。同プロジェクトに関わる学生たちは「コンタミがあっても全然気にならない。十分使える。それよりも知らないところで物が捨てられていることが問題」(稲垣さん)と受け止めているという。学生たちが学園祭などで手売りすることも考えている。

メッセージプリントを通してコンタミに関する考え方を発信(稲垣さんが主導して作ったTシャツ)
業界の常識を逆手にとり「ムーブメントを起こせれば」(葛西さん)と「haco!」で販売するTシャツ

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