松井孝予

仏蘭西は1日にして成らず。同居犬ジャック・ラッセルたち並の嗅覚を持つパリシェンヌ(パリ犬)になりきって、この国の奥深さをサラッとお伝えしていきます。 まつい・たかよ 締め切りから解放されたい欲望からトーキョーの出版社勤務にピリオドを打ち、職ではなく食を求めパリに来たはずなのに… 美食だけの人生は許されず(当たり前)、センケンの通信員をしています。締め切り+時差の皮肉な運命に逆らわず、仕事と食歴磨きに励む毎日です。

仏ブルターニュの「UEDA CHO」(松井孝予)

2016/08/05

■ベジタルな写真フェスティヴァル お伽の村、ラ・ガシイLa Gacilly仏西部、ブルーの海に囲まれたブルターニュ地方にラ・ガシイという人口2200人の村がある。ここでは毎年夏、写真ファスティヴァルが開催され、30...

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香る南仏モード フラゴナールの旅(松井孝予)

2016/07/12

■パルファンのスタートアップ 一度は行ってみたかった南仏グラース!香る手袋の産地だったこの地方は、18世紀から香水の産地として、その名は世界に響き渡る。ここに1926年前、リヨンからユジェーヌ・フュシュという公証人...



ヴィンテージの帝王が初の東京展(松井孝予)

2016/06/27

ディディエ・リュド。その名は、「ヴィンテージの帝王」、とか、「王様」、英語で「キング」とか、フランス語なら「ロワ」など、ヴィンテージの世界で君臨する大物の肩書きを持つ。その形容は本人の容姿にも通じる。 彼は背が高く...



!! フォンダシオンLV(松井孝予)

2016/06/14

■ゲーリーとビュランのカレイドスコープブローニュの森を漂いながら旅をしているアイスバーグのような、今にも変化しそうな生き物にも見える、あのフランク・ゲーリーが手がけたフォンダシオンルイ・ヴィトンが、今、ファンタステ...



カルティエ財団で森山大道を見る(松井孝予)

2016/04/27

雨が降ったら、雨が降ったと記せ」というサマセット・モームのフレーズが好きで、36年まえ、34才のぼくは「記録」誌を作った。きっと、そんな風に写真を考えたかったのだろう と、写真家森山大道は、2008年に復刻された「...



ロリータ劇場お茶会プロポーズ(松井孝予)

2016/04/14

「ベイビー、ザ・スター・シャインブライト」。盛りを過ぎた頭が記憶するには長過ぎるロリータブランド名だった。そしてこの略してBSSBがパリ通信員としてのロリータ歴(「着用」ではなく仕事として)のはじまりだった。  ル...



仏菓子 新年のしきたり(松井孝予)

2016/01/18

新年早々、パリから食の香りをお届け。「食研新聞」 仏菓子の新年のしきたり La Galette des Rois / ラ・ギャレット・デ・ロワフランスの新年は、このギャレット・デ・ロワ(王様)で祝います。その存在は...



蝶々夫人の仏教(松井孝予)

2015/12/14

■PRELUDE / プレリュード世界で最も演じられているオペラは、『マダム・バタフライ』だそうだ。ジャコモ・プッチーニ作のこのオペラは1904年、ミラノのスカラ座で初演されたが、当時はどうも受けが悪かったらしい。...



そして人生は続く。テロ後のパリ(松井孝予)

2015/11/17

■Peace for Paris  PeaceforParis のイラストを使った貼紙。「わたしはパリ」と書かれてある 14日、エッフェル塔は沈黙を続け、日没後の空の闇の中に消えてしまったようだった。1月にパリで起...



パリ・チーズ・ファッションウィーク(松井孝予)

2015/11/02

さあ、今回は食の話題、ひさびさの『パリ食研新聞』!  フロマージュでできたフランス ■美チーズのランウェイパリファッションウィーク16年春夏、お洋服じゃなくて実はフロマージュ/チーズでスタートしていたのでした。  ...