Bijo ?
Beauté = 美しさ
Innovatrice = 革新的な
Japonaise = 日本の
Originale = 独創的な
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“日本独自の革新的な美しさ”
日仏間でコスメティックブランドのビジネスデベロップメントを手がける仏法人コンサルティング会社Dessigns / デシーニュが、この4つのフランス語の頭文字をとり ” Bijo” と名付けたプロジェクトを立ち上げた。
えっ、美女になれるの?
仏語のBijou / ビジューの響きと重なり、効き目がありそうなネーミング。で、どんなプロジェクト??と、さっそくデシーニュ代表の須山佳子さんに会いに、マレ(4区)へ。
須山佳子さん
日本の研ぎ澄まされたライフスタイルを提案する、今年オープンしたギャラリーとコンセプトストアを兼ねた Atelier Blancs Manteaux / アトリエ・ブラン・マントー(総ディレクターはエルメスの元副社長の齋藤峰明氏)に行った。
パリでBtoC に挑戦
「Bijoは、1年半温めてきた初めてのB2Cのプロジェクトです」と佳子さんは話す。彼女は、ボン・マルシェやホテル・リッツ、シャネルのスパなど、パリジェンヌなら、いやそうじゃなくても女性なら一度は体験してみたいラグジュアリーサロンに、日本の優れた、でもまだフランスでは無名のコスメブランドを導入したスバラシイ実績を持つ。
最近では左岸の高級バーバーとの取引も始まり、メンズ市場に領域を広げる。各メディアでも紹介され、勢いに乗っている。日本のライフスタイルを自分なりに取り入れる楽しみを覚えてきたパリジェンヌたち。いよいよジャパニーズビューティーの波が来た!
マレにPop Up
デシーニュのB2C第1弾。
日本人の美の秘訣」をテーマに、アトリエ・ブラン・マントーでポップアップが開催されている。パリで注目されている日本のスキンケア「レイヤリング」(重ね付けのお手入れ)を中心に、佳子さんプロデュース9ブランドのプロダクトが、肌も髪も爪も全身輝く日本人女性の美を解き明かす。
•スキンケア
知る人ぞ知る、ボン・マルシェに登場してから人気上昇の和コスメ、金沢の「まかないこすめ」/創業80余年、三香堂の「 Eau de Ki オー・ド・キ気水」(日本では「薬用オパール」)/希少な和精油、赤ワインの30倍のポリフェノールを含む沖縄の月桃を使用したオーガニックコスメ「琉白 / Ruhaku」
まかないこすめ
RUHAKU
•ネイル&ヘアケア
コレットやボン・マルシェでも大人気!
トップネイリスト渡邉季穂さんのブランド「uka」
•ビューティーツール
デザイン性、機能性にパリジェンヌびっくり。爪と睫毛のためのKAIブランド「KOBAKO」/これがあればおウチがエステティックサロンになる「Panasonic Beauty」/「けしきをみたす」をコンセプトに、熊野筆の伝統の技巧と洗練されたデザインが融合したブラッシュブランド「SHAQUDA / シャクダ」/東洋医学の伝統的な「巡り」に着目し、ミネラル鉱石パワーが美肌へと導くローラー、「スリムセラ」/世界中で「爪切りのロールスロイス」と言わしめたネイルニッパーの「SUWADA」。
KOBAKO
SHAQUDA
このようなラインナップ。
「マレという場所柄、20〜30ユーロの商品が売れています」と佳子さんは、初の売場の動向を探る。「まかないこすめ」の、くちびるマスクや和紙タオル、こんにゃくスポンジなど、日本しか出せないアイディアと素材のアイディアコスメが人気だ。
プロの技にヒントを得て設計されたKOBAKOのネイルファイルも、「アンテリジャン!(賢い!)」とパチパチ好評。高額にもかかわらず、爪切りの王様、SUWADA も売れ筋。
SUWADA
ホント日本の美の秘訣、ってスゴいのだが、「日本のお手入れ法は、フランスにない”文化”。忙しくて自分を磨く時間がない、面倒くさがりやのパリジェンヌに、日本のスキンケアのリチュエル(しきたり)を」と、パリジェンヌにとって未知の美ケアを伝授するために、このポップアップではアトリエも開かれている。
デシーニュはポップアップと同時に、Eマガジンも立ち上げた。「これから定期的にこうしたイベントを開催し、日本の美容、健康のトレンド、ブランド、そしてライフスタイルを紹介していきます。将来的にはフランスの消費者に向け、おもてなしやリチュエルなど、あらゆる角度から日本のトータルビューティーを提案するお店を開きたいですね」と佳子さん。
パリジェンヌよ、これからさらに” Bijo ” になれ!
■インフォメーション
ポップアップは12月23日まで。
それ以降は同アトリエ常設コーナーで。
Facebook : bijoparis
Instagram : bijo.paris
Hashtag : #bijoparis
松井孝予
(今はなき)リクルート・フロムエー、雑誌Switchを経て渡仏。パリで学業に専念、2004年から繊研新聞社パリ通信員。ソムリエになった気分でフレンチ小料理に合うワインを選ぶのが日課。ジャックラッセルテリア(もちろん犬)の家族ライカ家と同居