【記者の目】構造変革を迫られるテキスタイル産地、尾州 付加価値付与に欠かせない存在へ
2023/10/30
ウール生地を主力とするテキスタイル産地の尾州が、大きな変わり目を迎えている。3年にも及んだコロナ禍を経て、産地規模はさらに縮小した。分業体制の揺らぎが大きい。しかし、国産の差別化素材を担う同産地への、デザイナーや...
繊維・ファッション業界の現場を取材する記者による解説企画。日々の取材に基づく事実と知見をもとに、そこから見えてきた課題や兆しにフォーカスし、独自の分析や提言を行います。表層的なニュースでは捉えきれない産業構造や動向を読み解き、業界の明日を考えるためのヒントや、ビジネス判断の一助になることを目指します。
2023/10/30
ウール生地を主力とするテキスタイル産地の尾州が、大きな変わり目を迎えている。3年にも及んだコロナ禍を経て、産地規模はさらに縮小した。分業体制の揺らぎが大きい。しかし、国産の差別化素材を担う同産地への、デザイナーや...
ジーンズ離れと言われて約10年。21年ごろからデニムがトレンドに再浮上し、再びジーンズが注目され始めた。高品質な国産ジーンズの〝語れる〟要素がSNSやユーチューブで発信されたことで、高価格帯ジーンズに引かれる若者...
経済産業省が衣料品の回収、再利用など資源循環を促進するための新たな制度と事業者支援策の検討を始める。今年1~9月に開いた検討会で提起した政策課題を、秋に開始する審議会で具体化する。繊維産業にサステナイナビリティー...
事業環境が目まぐるしく変わる中でも、中・長期で成長している企業や安定して利益を出している企業はどこか。上場する専門商社を中心に、繊維事業を手掛ける商社のこの10年の営業利益の推移を調べた。【関連記事】専門商社の4...
コロナ禍が明け、盛り上がりを見せる〝韓流ブーム〟がこれまでとは違う様相を呈している。数年前までの一時的なトレンドではなく、Kファッションや韓国のサブカルチャーが一つのジャンルとして定着しつつある。韓国のアパレルブ...
レディス市場で、韓国ファッションブームがさらに広がってきた。これまでメインストリームは若者だったが、23年秋冬から韓国ブランドの扱いを増やすという有力ショップが出てきている。同様に、日本進出を目指す韓国ブランドに...
財務省の貿易統計によると、2年連続で過去最高の輸入量を更新し続けていた古着の23年1~6月の輸入量(速報値)は、前年同期比7.3%減になった。減少したとは言え、この間の古着の盛り上がりによって、これまでには見られ...
大手アウトドアメーカーの業績悪化やキャンプ参加人口の減少を伝える統計などから、キャンプブームの終息や失速を指摘する声が業界内で出始めている。確かにコロナ禍を追い風とした特需的な盛り上がりは一段落したが、長期トレン...
総合アパレルメーカーの22年度の業績が揃って増収となり、23年度も引き続き増収基調が続いている。新型コロナウイルス感染症の影響も加わり、業績低迷が続いていたが、コロナ禍前からの構造改革への取り組みがようやく成果と...
企業の社会的責任が問われる今、企業姿勢をCMや動画を通して消費者に伝える事例が増えている。一方で、表現を一歩間違えると炎上につながりかねないリスクもある。今年は子供関連企業で踏み込んだ作品が公開され、反響を呼んで...