【記者の目】構造改革が進む総合アパレル 急がれる地盤固め
2023/08/07
総合アパレルメーカーの22年度の業績が揃って増収となり、23年度も引き続き増収基調が続いている。新型コロナウイルス感染症の影響も加わり、業績低迷が続いていたが、コロナ禍前からの構造改革への取り組みがようやく成果と...
繊維・ファッション業界の現場を取材する記者による解説企画。日々の取材に基づく事実と知見をもとに、そこから見えてきた課題や兆しにフォーカスし、独自の分析や提言を行います。表層的なニュースでは捉えきれない産業構造や動向を読み解き、業界の明日を考えるためのヒントや、ビジネス判断の一助になることを目指します。
2023/08/07
総合アパレルメーカーの22年度の業績が揃って増収となり、23年度も引き続き増収基調が続いている。新型コロナウイルス感染症の影響も加わり、業績低迷が続いていたが、コロナ禍前からの構造改革への取り組みがようやく成果と...
企業の社会的責任が問われる今、企業姿勢をCMや動画を通して消費者に伝える事例が増えている。一方で、表現を一歩間違えると炎上につながりかねないリスクもある。今年は子供関連企業で踏み込んだ作品が公開され、反響を呼んで...
国内テキスタイル産地が苦境に立たされている。キーインダストリーと言われる染色のキャパシティーが縮小し、撚糸や織りでも小規模事業者の廃業が続くなどサプライチェーンは弱体化している。人手不足も重なって生産対応力が低下...
織物産地を盛り上げる取り組みが活発化している。繊維産地の中でも織物産地は、消費者にはなじみの薄い存在になっているところが多いことから、アパレル企業が最終製品を押し出し、産地の認知拡大・活性化につなげようと、奮闘し...
音楽家やチョウ採集家といった専門家が本業のパフォーマンスを高めるために立ち上げた服のブランドが、一般の人からの注目を集めている。当事者の視点で徹底的に作り込まれた着心地の良さや機能、デザイン。ニッチな企画が多くの...
金融機関や一般企業で事務職の制服廃止や自由化の動きが目立ち、女子オフィスユニフォーム市場の縮小傾向が続いている。過去にもバブル崩壊後とリーマン・ショック後に、女性事務職の制服不要論が広まり、銀行などが相次いで事務...
ECモールの23年2、3月期決算及び23年12月期第1四半期決算は、大手の商品取扱高が引き続き伸長する一方で、伸び悩む企業も目立った。コロナ下で急速に過当競争が進んだEC市場。既存のモール運営のみで大きな成長を続...
量販店各社は今期、衣料品の粗利益率の引き上げに力を注いでいる。電気料金が上昇したほか、人手不足に対応するためパート従業員の賃金を引き上げる必要があり、販売・管理費は上昇せざるを得ない状況にある。一方で消費者は節約...
コロナ禍は過ぎつつあるものの、コスト増など依然として厳しい環境が続く国内テキスタイル産業。特に機屋や染工場などの産地企業は、短繊維織物を中心に苦戦が続いている。一方で、2月に開かれた欧州素材見本市では、有力メーカ...
グローバル大手小売り3社の直近四半期業績は、インディテックスとファーストリテイリングが前年同期比でも、コロナ禍前の業績との比較でも増収増益を果たし、復調ぶりを印象付けた。H&Mは前年同期比増収増益となった...