【記者の目】輸入量減少も市場に定着した古着 魅力をさらに高める環境整う

2023/08/28 15:00 更新有料会員限定


8月に開かれた古着イベント「フルギフェス・ウィズ・ヴィンテージ・シティ」。150店が参加してにぎわった

 財務省の貿易統計によると、2年連続で過去最高の輸入量を更新し続けていた古着の23年1~6月の輸入量(速報値)は、前年同期比7.3%減になった。減少したとは言え、この間の古着の盛り上がりによって、これまでには見られなかった様々な動きも広がった。以前に流行した時よりも古着の文化を広げ、高めていく土台は整っている。

【関連記事】古着の輸入量が減速 1~6月は過去最高の22年を7.3%下回る

いち早く回復

 「中古の衣類その他の物品」の輸入量は、88年からの推移をみると、05年に8082トンと過去最高を記録して以来、21年(1~12月)に8701トン、22年も1万463トンと、過去最高を更新していた。

 この間を振り返ると、15年からコロナ禍前の19年まで、輸入量は増加し続けた。20年はコロナ禍の影響でいったん前年比5.2%減となったが、それでも18年実績は上回った。古着店は路面の立地が多いこと、若年層の間で人気が高まったこともあり、コロナ禍からの回復も早かった。

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