24年春夏コレクションでは引き続きスタンダードアイテムがトップトレンドとなった。もちろん、それは単純なスタンダードではなく、「スペシャルな普通」。誰もが日常的に身に着ける白シャツやデニムパンツを、いかに新鮮に見せるかが焦点になった。手仕事やバランス変化など様々な切り口で追求し、進化し続けている。普通が求められる理由はいくつかありそうだ。
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量感が決め手
スタンダードは戦後、何度となくファッショントレンドに浮上してきた。きっかけは様々だが、インターネットが普及するまでは、人気の女優やモデルを発信源としたトレンドが多かった。
例えば、オードリー・ヘップバーンのサブリナパンツ。クルーネックセーターとバレエシューズとの3点セットは、フレンチカジュアルのお手本となり、ヒットした。タイトなシルエットと足首がきれいに見える丈が特徴だった。ジェーン・バーキンによるコンパクトな白Tとデニムパンツのスキニーなスタイリングは、何度となくトレンドとなった。
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