ファッション関連の産地はどこも厳しい。コロナ禍が売り上げ減少を加速させたところも少なくない。起死回生策はないとしても、大阪の「オーラウンド」を見て、地域一体型のオープンファクトリーをどんどんやったらいいのではないかと考えた。まずは地元を味方に付け、進化の種を見つけることからは始めてはどうだろう。
産地全体で取り組む
オープンファクトリーは以前、小中学生向け工場見学が主流だった。近年は地場産業、中小企業などの産地全体でオープンファクトリーに取り組むケースが増えている。
大阪府商工労働部の岡正人課長代理によると、地域一体型オープンファクトリーは年々増えているという。大阪府が支援しているものだけでも昨年度は6だったが、23年度は9に増えた。
同課長代理によると取り組みの効果は、①地域の魅力を発信することで外部の人を呼び込む②地域の人が知り合い、つながり、イノベーションが生まれる――ことという。
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