【記者の目】販売職でも身だしなみの規定緩和の動き 客と会話も増え、採用にも好影響

2024/01/22 14:00 更新有料会員限定


 多様性を尊重する流れが社会全体に広まるなか、雑貨や眼鏡専門店、スーパーなど幅広い年代の客が来店する小売業でも、販売員の髪の色や身だしなみに関する規定を見直す動きが広がりつつある。自分らしく働ける環境作りや自主性を育む目的で、基準を緩和する企業が増加。従業員の満足度や意欲、接客力向上、店舗スタッフの応募者の増加などの成果が出ているようだ。

多様性を認め合う

 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は店舗からの要望を受け、22年3月からドン・キホーテ、同年11月からユニーの各店舗の服装ルールを緩和した。「多様性を認め合う」との企業理念の下、「個々の従業員が自分らしく働ける職場作り」を目指して実施した。ドン・キホーテでは、髪色は「茶系など明るすぎない色」という規定があったが、自由化して従業員から好評だ。

 生鮮食品も扱う総合スーパーで、客からの印象を重視してきたユニーでも、現場の意見を契機に「時代や環境に合わせ、店舗の従業員の身だしなみも変化対応するべき」と判断した。設立以来約50年、初の服装ルールの緩和だ。髪色を派手にする際は、「店で一番元気なあいさつと好印象な接客を心掛ける」との決まりを作った。

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