コラム

《視点》納期遅れ

2019/02/14

 昨年のある期間、副資材の納期遅れが日本の中小ブランドの間で話題になっていた。グローバルSPA(製造小売業)やスポーツブランドからの想定を上回る受注や、システムの不具合、工場の人手不足などが重なり、数量が少ない中小...

もっとみる



《めてみみ》『火山島』

2019/02/13

 金石範氏の小説に『火山島』がある。文芸春秋の単行本で全7巻。ざっと計算しただけで200万字を超える大作だ。正月休みを挟んで、読み終わるまで1カ月を要した。これまで読んだなかで最も長い本のような気がする。 小説は1...



《めてみみ》「価値創造費」

2019/02/08

 「楽しさナンバーワン百貨店が我々のアイデンティティーと決めました」と阪急阪神百貨店の荒木直也社長。情報リテーラーや劇場型百貨店など、目指すべき百貨店像を表現してきたが、これが最も腹落ちする言葉だという。個客が求め...



《視点》リュックor手ぶら

2019/02/08

 日本民営鉄道協会が発表した18年度の「駅と電車内の迷惑行為ランキング」で、「荷物の持ち方・置き方」が1位になった。一昨年の4位、昨年の3位からランクアップ。リュックサックを背負って通勤する人が増えたと同時に、背負...



《めてみみ》潮目は変わった

2019/02/07

 「潮目は完全に変わった」。あるSCの営業責任者は今冬のセール結果を受け、嘆く。 今冬のセールは、SC、百貨店ともに全体として苦戦した。アウターを中心とした冬物衣料が特に振るわなかった。暖冬の影響で冬物が本格的に売...



《視点》本屋との出会い

2019/02/07

 地元の街の本屋はここ20年ぐらいの間に一つ、二つと減っていき、今では駅ビルに入る1店だけ。そこも最近、売り場の編集を変え、立ち寄る用があるのはわずかに残る文庫本の棚だけになってしまった。ところが先日、商店街のはず...



《めてみみ》受け継がれる思い

2019/02/06

 正式な鑑定結果を聞いたわけではないので、ここでは仮名にしておく。メーカーA社には、家宝が一つある。明治天皇が使用したというワイシャツと靴下だ。百数十年は経ていると思われるが、状態は非常に良い。どこかの博物館にあっ...



《視点》大阪2025

2019/02/06

 スポーツ業界では「2020」または「東京2020」というと、誰でも「オリンピック・パラリンピック競技大会2020年東京大会」(東京五輪)のことだと分かる。当初からさまざまな問題が噴出したが、あと1年半ほどに迫り、...



《めてみみ》資源がもたない

2019/02/05

 H&Mの創業者一族が設立したH&Mファウンデーションを取材した。非営利財団として教育、清潔な水、平等、地球保護など課題解決に取り組んでいる。このうち、地球保護の活動に関してはファッション産業に集中...



《視点》繊維と火災

2019/02/05

 昨年から合繊メーカーの工場で火災が続いている。いずれのケースも死者や大きなけが人が出なかったのが不幸中の幸いだが、改めて製造現場は火と隣り合わせということを思い知らされる。 過去を振り返れば、合繊、紡績、織布、染...