《視点》対面の大切さ

2020/06/16 06:23 更新


 オンライン会議ツールを活用した取材や会議が増えた。初めは戸惑いもあったが、徐々に慣れてきて、今では自らミーティングも主催するほどだ。通常なら長時間移動しないと会えない地方や海外に暮らす人にも容易に取材できるようになった。改めてテクノロジーの進化に驚く。

 ただ、重要度の高い取材や会議では、やはり直接相手と会って会話することが重要だと感じている。記者自身、2カ月強にわたりテレワークで働き、毎日のようにオンライン会議ツールを使うが、画面越しのやり取りで、取材相手との距離感が縮まったという手応えを得ることは少ない。うまく表現できないが、画面だけでのやり取りでは、言葉にしにくい熱量や気持ちの部分を感じづらいし、伝えられない。記者が単に古いタイプの、アナログ人間だからそう感じるのかもしれないが。

 仮に新型コロナウイルスが終息しても、以前のように誰もが必ず職場に行き、顔を合わせるような働き方には戻らないだろう。しかし、「対面の大切さ」については、関係者一同が共通認識として持っていたい。

(潤)



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