《めてみみ》日本の染織を未来へ

2026/03/17 06:24 更新NEW!


 高島屋と龍村美術織物は、〝美術織物〟の海外販売に本格的に着手する。4月21~26日にミラノで開催するデザインのイベント「フォーリサローネ」に初めて共同出展し、新たなインテリアブランド「カーサタツムラ」を発表する。織物の領域をきもの用途に限定せず、生活空間への応用・転換を目指す。

 両社が協業するオリジナルの帯「龍村錦帯(たつむらきんたい)」が27年に100周年を迎えるのを機に、「日本が誇る染織の未来のかたち」としてプロジェクトを立ち上げて発信する。出展会場はミラノ中心部にあるブレラ地区のマウリツィオバルダサーリショールーム。総合プロデューサーには、インテリアデザイナーの川村明子氏を起用した。

 龍村美術織物は1894年に織物業として創業した。古代織物の研究と復元、それを基盤としながら、独自の美の探究テーマを持った美術織物という新しい分野を確立した。初代龍村平藏から現在の五代龍村平藏まで、物作りの精神が引き継がれている。

 高島屋と龍村美術織物は同ブランドを世界に発信するため、28年まで3年間の共同出展を予定している。世界では日本の伝統的な工芸品やクラフトマンシップが、ラグジュアリーブランドなどで注目されている。伝統と革新による進化を通じて、守るべき歴史、文化、技術を次世代へとつなげていく必要があるはずだ。



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