日本マクドナルドが、元社員限定のスポットワークプラットフォーム「カムバっ!クルー」を4月から本格導入した。システムに登録すれば、履歴書の提出や入店後研修なしにすぐに直営全店で働ける。対象者は国内累計で約300万人。FC店も順次、導入していく方針だ。
試験導入した店舗では、繁忙期の店舗運営の安定化や利益率の向上など「経営面でもポジティブな効果」があったという。短時間・短期間勤務などの元社員側のニーズも少なくないのだろう。ちなみにこのシステムの支援企業は、同様の仕組みの導入先ををコンビニや自治体など幅広い分野へ広げている。
背景にあるのは、将来の労働力不足。25年平均の労働力人口は、高齢者や女性の就業者増で7004万人(前年から47万人増)と3年連続で増加した。ただ、いずれ減少に転じるはず。働き方の多様化も進む。結婚、育児、介護といった環境変化や趣味優先の生活などで、フルタイムの正規雇用では働けない、もしくは望まない人が増えている。
転職市場も活況で、欲しい人材・能力を確保するためのハードルは高まる一方だ。短時間のスポットワークに限らず、中途退職者を含めた元社員の雇用に動く「アルムナイ採用」も広がっている。ファッション業界では販売経験者への需要が根強い。有能な経験者の売り手市場が続く。
