《視点》学生の関心
2017/06/08
ファッション産業人材育成機構からの要請で、いくつかの大学でファッションビジネス(FB)の入門講座を担当している。最近の授業は我々の時代とは大違いで、学生も真面目に講義に「出席」し、きちんと感想やリポートを提出して...
昨年の大阪アジアン映画祭で観客賞を受賞し、その後日本各地でも公開された台湾映画が「湾生回家」。戦前の台湾で生まれた日本人が〝故郷〟を訪ねるドキュメンタリー映画だ。年少者でも既に80歳を超えた老人たちが、旧友と交流...
ネットショッピングの勢いが増し、実店舗・対面販売のあり方が問われている。そんななか、先日取材で訪れた音楽フェスと併せて開かれた屋外マーケットに、リアルならではの買い物の楽しさを感じることができた。 記者が参加した...
「ズレ買い」とでも言えばいいだろうか。ファッションの買い方に、今までと少し違うパターンが広がっている気がする。例えば、古着。ブームが続いているが、売れるのにはいくつかの理由がある。 まず、新品の服や手持ちのワード...
滋賀県近江八幡市に草屋根、土壁でできた風変わりな巨大建造物がある。たねやグループが15年にオープンしたスイーツの複合施設「ラコリーナ」だ。デパ地下でも人気のバウムクーヘン「クラブハリエ」といえばご存知の方も多いだ...
「キャッシュレスの時代に財布はどうなっているのかまで考えて商品開発する必要がある」。ある革小物メーカー社長は話す。生活様式や消費行動の変化によってアイテムの役割が変わることは世の常だ。以前から日本政府も成長戦略の...
「ブランドを売る時代ではなくなっている」とある百貨店の執行役員。この種の話を聞くことが増えた。ブランドに対する消費者の位置づけは確かに低下している。かつては流行と言われるブランドもあったが、最近はガウチョやコーデ...
ファッション企業が手がけるカフェやレストラン、食物販など、飲食関連の取材が増えている。独自のノウハウに学ぶことも多い。以前、飲食事業の責任者を取材した際も、「レストランは提供する商品がブレたら翌日にも修正できる」...
日曜日の夜、ホーチミン高島屋は子供たちのはしゃぐ姿であふれていた。ベトナム・ホーチミン市中心部に昨年オープンしたホーチミン高島屋。売り場面積が1万5000平方メートルと限られ、周辺の競合施設の子供服売り場が不振と...
「失うことで得られるものがある」ということを、この間の取材で痛感した。一つは靴メーカー、アサヒシューズの再生劇。98年に経営破たんし、会社更生法の適用を受けて再建を進めていたが、改革の途中で利益率の高い自社製品に...