《視点》VR体験

2018/02/21 04:00 更新


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 ファッションとITの融合に関心が集まる昨今。繊研新聞社でもサイキックVRラボさんの協力を得て、VR(仮想現実)体験会を開催した。記者は大阪会場に参加したのだが、皆一様に「おぉ」と声を上げて驚いていた。

 衣服のバーチャルサンプルが並ぶVR空間は、服を立体的に見ることができるなどEコマースの新しい可能性を示しているし、実物のサンプル生産が不要なため「必要なものだけを作る」という効率的な物作りにも貢献する。将来的に手触りなども分かるようになれば、一般的な買い物と変わらない体験ができるようになるだろう。

 ただ一方で、実際に街に買い物に出かけるということが、今後より特別な意味を持つようになるかもしれないとも感じた。接客体験や、街やショップの持つ雰囲気・空気感などはリアルならではであり、そこに自分が何を着て出かけるかといったおしゃれの楽しみも思い出させてくれるだろう。

 ITの発展はそうした買い物の魅力を見つめ直すきっかけにもなるかもしれない。

(騎)



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