シルクスクリーンプリントの奥田染工場 100年積み重ねた技術力でニュアンスを形に

2024/10/16 14:00 更新有料会員限定


調色の部屋はまるで研究室のように染料や顔料が並ぶ

 職人の高齢化などによる工場の廃業が増え、規模が縮小している国内産地は多い。かつて、絹織物やネクタイの製造などで栄えた八王子産地もその一つだ。そうした中、昔ながらの手捺染によるシルクスクリーンプリントを主力に、活躍し続けているのが奥田染工場(東京都八王子市)だ。強みは数々のデザイナーブランドとの仕事で鍛えた技術力。敷地内にラボ兼ギャラリーを開設するなど、新たな試みにも挑戦している。 

長い歴史、磨いた技術

 同社の歴史は古く、正確にさかのぼるのは難しいという。1900年ごろに東京・葛飾区で型染めを始めたという記録が残っており、約80年前に染色に不可欠なきれいな水源を求めて、八王子に工場を移したようだ。

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