衣料品・服飾雑貨を製造・販売する玉木新雌(兵庫県西脇市)は、新月と満月の日に合わせて物作りの現場を公開する。また、宿泊施設など人が集える施設も新たに設ける。
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糸の染めから織り・編み、縫製を一貫して行う自社工場の見学について予約制の案内は終了し、日にちを指定して見せる。自然と人をつなぐきっかけとして公開日を設定した。
旅行会社のツアーに物作り体験が組み込まれるなど産業観光にも力を入れている。その一環として、人が集い、自然に触れる施設を立ち上げる。明治時代に建てられた旧宅を活用した「新雌邸」は人が集い、刺激し合える文化交流の場として整備した。8月9日から公開。今後はさまざまな催しも予定している。8月23日から公開する「新雌の森」では、糸や染めの原料となるバショウやアカネなどの植物を育てている。身に着けるものの原点を見つめ直し、学びの場として活用する。
宿泊施設「新雌の家」では、玉木新雌の物作りを体感できる。代表の玉木新雌氏自身が住みたいと思える家として造った。また、山中にある「新雌の湯」は、自然と一体になる癒やしの場として開館準備が進められている。新雌の家と新雌の湯は近日開館予定だ。