【記者の目】好転したテキスタイルの欧州輸出
2018/09/23
減少が続いていた欧州向けのテキスタイル輸出に、回復の兆しが出てきた。日本繊維輸出組合によると、18年上期(1~6月)の繊維品輸出は、前年同期比13%増。ファッション分野に目を向けると、この数シーズン、商社から産地...
繊維・ファッション業界の現場を取材する記者による解説企画。日々の取材に基づく事実と知見をもとに、そこから見えてきた課題や兆しにフォーカスし、独自の分析や提言を行います。表層的なニュースでは捉えきれない産業構造や動向を読み解き、業界の明日を考えるためのヒントや、ビジネス判断の一助になることを目指します。
2018/09/23
減少が続いていた欧州向けのテキスタイル輸出に、回復の兆しが出てきた。日本繊維輸出組合によると、18年上期(1~6月)の繊維品輸出は、前年同期比13%増。ファッション分野に目を向けると、この数シーズン、商社から産地...
ECモール「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイが「ゾゾスーツ」を使った採寸のデジタル化を武器にPBでオーダーメイドスーツの販売を開始するなど、既存のオーダースーツ業界は新たな局面を迎えている。消費者との接点で...
高額品消費やインバウンド(訪日外国人)需要の押し上げにより、大都市部の百貨店売上高は増収基調だが、これらの〝恩恵〟が少ない地方百貨店や郊外都市の支店店舗は減収が続いている。百貨店業界全体としてみれば、この構図は変...
大人の女性、それも50、60代の日常着や企業の管理職の仕事着など、昔なら〝中高年〟と言っていたような世代のマーケットが注目されている。暮らしやファッションにお金を出す世代なのに応えきれていない、業界にとっても重要...
【記者の目】不便を解消する総合型衣料品売り場 買う場がない地域を捕捉 地方、都市部ともニーズ見いだし 大手GMS(総合小売業)で、衣料品売り場の圧縮や店舗閉鎖が続く。再び選ぶ楽しさを打ち出すなど回復策を進める、しま...
【記者の目】商社の繊維事業 旧来型事業での成長は限界 閉塞感を新モデルで打ち破れ 新たな収益源創出が鍵 第4次産業革命といわれる今、商社の繊維事業は大きな転換点を迎えている。デジタル技術を取り込み「イノベーションを...
【記者の目】ECモールが挑む服の選び方革命 ITがファッション価値を変える リアルデータ取り込みリコメンド精度向上へ ECモールがITを駆使して、消費者の「服選び」変革を進めている。「ゾゾタウン」を運営するスタート...
百貨店の存在意義が問われている。大型SCやECとの競合で売り上げ減が続き、百貨店総売上高は16年度に6兆円を割り込んだ。特に深刻なのは地方・郊外店だ。ここ1~2年で売り上げ減による収益の悪化が急速に進んだ。大手百...
日本の高度な繊維素材がIoT(モノのインターネット)化社会を見据えて進化している。IoT技術で高齢者や労働者の健康や安全を見守るソリューションの開発が盛んだ。そのソリューションの中核となるセンサー技術を繊維が支え...
35年間、記者を続ける者から見ても今、経験のないドラスティックな変化の時代を迎えているなと思う。それには二つの背景がある。AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)をはじめとする技術革新による業界環境の激変...