ユニチカは、ユニチカトレーディング(UTC)の衣料繊維事業をシキボウに、ユニチカスピニングをカワボウ(岐阜市)に、スパンレース不織布事業を瑞光(大阪府茨木市)にそれぞれ事業譲渡する。6月25日の取締役会で譲渡に向けた基本合意書締結を決めた。12月末の手続き完了を目指す。
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UTCのユニフォーム事業、寝装品事業、プリント事業、シャツ事業の一部やユニチカ北京貿易(U北京)とUTCベトナムの衣料繊維事業、UTCインドネシアの全事業をシキボウへ譲渡する。UTCの衣料繊維事業の一部とU北京は事業譲渡で、UTCインドネシアは株式譲渡。シキボウとはこれまでも製品開発や生地の生産・販売などで協業しており、事業拡大やブランド力向上などで効果が期待できると判断した。
ユニチカスピニングはカワボウへと譲渡。グループ会社のカワボウ繊維の梳毛紡績や長繊維加工技術などに対し、ユニチカスピニングの合繊紡績技術が生産販売拡充に貢献すると見る。スパンレース不織布事業は、コットン製品製造事業などの瑞光の100%子会社で、コットン製品を製造・販売するCOTEXへの譲渡を予定する。