繊研plusメールマガジン読者、SNSフォロワーが選ぶ「2025年、印象に残ったワード」ランキングが決定しました。
2025年に繊研plusに掲載された記事や検索ワード、記事ランキング、SNSなどから候補となるワードをピックアップし、メルマガ会員とSNSフォロワーの皆さんに投票していただきました。
今年は政治の大きな転換点、技術革新のさらなる進展、そして社会現象となったエンターテイメントの話題など、様々な出来事が私たちの記憶に深く刻み込まれました。
2025年、みなさんの印象に残った言葉とは?1位から順番に見ていきましょう。
■1位:トランプ関税

1位は「トランプ関税」。1月20日、第2次トランプ政権が発足し、関税引き上げの政策に動き出しました。4月には日本を含む貿易相手国に「相互関税」をかけることを発表。世界経済が混乱に巻き込まれ、景気後退による消費の冷え込みや、とりわけ高い関税を課される中国製品の行方などが懸念されました。
アンケートでは「円安の逆風のなか、物価に少なからず影響はある」など、不安や驚きの声が多く集まりました。
【読者からのコメント】
- 日本含め、世界が振り回された
- 円安の逆風のなか、物価に少なからず影響はある
- 市況への影響、円安の輸入コスト高騰、円安における物価高
- やはり、就任早々めちゃくちゃなトランプ節をぶちかまして世界中を巻き込むインパクトがあったし、関税問題は巡り巡って経済・生活に直結するので…
- 正直今までは関税について意識はしていなかったが、トランプ関税で怖いほど様々な分野に影響があるのだと思った。トランプさんの独裁的なところにも驚いた
- 経済に関係するため
- 製造輸入が主業のため
- 世界が自由貿易から、自国の利益本位に戻っていくのかなという感じ。ヘイト的な話も多くなってきたので、新鎖国主義になっていくのかもと思います
- 世界的な影響があったから
【関連記事】
- 米業界団体 トランプ関税へ懸念(2月4日)
- 流通大手、トランプ関税に懸念 「消費者は慎重にならざるを得ない」(4月14日)
- 仏衣料品業界 トランプ関税を受け、アジア製衣料品流入増の兆し(4月15日)
- 「シーイン」 トランプ関税で値上げ 4月25日から(4月18日)
- トランプ関税に揺れる商社 ファッション業界のサプライチェーンに激震(4月21日)
- 東レ、トランプ関税で緊急プロジェクト発足 適地生産を強みに影響見極め(5月1日)
■2位:大阪・関西万博

2位は、「日本未来社会の実験場」をコンセプトに、多様なアイデアや最先端技術が世界中から集結した「大阪・関西万博」。4月13日~10月13日までの184日間で2600万人以上が来場し、多くの人を熱狂させました。公式キャラクターの「ミャクミャク」は大きな話題を呼び、多種多様な公式グッズが販売され、人気を集めました。
連日の盛り上がりや公式キャラクターの人気が印象に残ったというコメントが多く寄せられました。「万博ロスになった」という声も。
【読者からのコメント】
- 私自身も2度行き、熱がすごかったから
- 普段テレビを見ない私でも過熱を感じました
- 人によっては一生に一度の体験なので
- 20年ぶりの万博には、いろいろな場面で関わったから
- 身近な人とよく万博の話で盛り上がったので
- 結局行かなかったけど、SNSでもすごく盛り上がっていました
- 開幕前と開幕直後は不評という話だったけど、行った人に訊くと盛り上がっていたようですし、ミャクミャクも人気キャラになったりと、意外性のある結果だった。ただ、運営面では問題が多かったのではないでしょうか
- 家族は大阪在住なので、毎週何かしらのパビリオンに行っていて、とても楽しそうだった。そしてロスがエグい。(笑)大成功したイベントだったと思う
- 盛況だった事が喜ばしいから
- 今の時代に意味が無い
【関連記事】
- 《視点》大阪・関西万博(2月20日)
- 大阪・関西万博のオフィシャルショップ4店 オリジナル品も多彩(4月4日)
- 大阪・関西万博の繊維・ファッション関連展示 〝声の柄〟や「偏愛博」、海外パビリオンに注目(4月11日)
- 大阪・関西万博の見どころ 伝統の継承やジェンダー平等に焦点(4月11日)
- 《大阪・関西万博》楽しかった! ありがとう! スナップで振り返り(10月17日)
- ファッション企業が振り返る大阪・関西万博 〝特別な経験〟を次に生かす(10月30日)
■3位:高市首相

3位は「高市首相」。10月に自民党総裁に選出され、憲政史上初の女性首相として政権のトップに立った高市早苗首相。「サナエノミクス」に象徴される積極的な景気刺激政策や賃上げ重視の姿勢で、株価上昇や円安の流れを受け、「高市ラリー」と呼ばれる市場の反応が起きました。
憲政史上初の女性首相誕生ということで、期待や喜びの声が多く見られました。「ファッションが素敵で、映える!」という声も。
【読者からのコメント】
- 初の女性首相、一気に政治が良くなった
- 女性初と言うこと以上に、リベラリストがおかしくした日本を取り戻す必要があるから
- Finally Japan has a Prime Minister that is a woman and this should help to make women in high positions in Japanese companies dominated by men. Women can be better managers
- 同じ女性としてガラスの天井をぶっ壊して欲しいから
- 「ヴィーナス号にはだしの足でぴょんと飛びのる!」でポストしたらホントに高市さんが総理になってびっくり!
- 中国からの輸入中心ですので、関係悪化における懸念
- 日本がアメリカに先駆け、女性宰相を担ぎ上げた期待
- 初の女性首相が出たことに、(この男性社会の日本から)もっと大騒ぎするべき。諸外国では報道されていたが、日本では情報統制されているせいか、そんな情報はネットのみ。高市さんのファッションが素敵で、映える!外交的にも素晴らしいと思う
- しばらく、長期政権のような気がする
【関連記事】
■4位:インバウンド

4位は「インバウンド」でした。日本政府観光局によると、1~9月の累計では3165万500人で、過去最速で3000万人を突破。10月も過去最高を更新し、年間4000万人に迫る勢いです。
「観光業が潤うのは良いこと」という喜びのコメントとともに、外国人観光客が増えることで起こる問題やインバウンド需要に頼りすぎることに対する不安の声もありました。
【読者からのコメント】
- 良くも悪くも急動向につき
- これに頼ってる限り麻薬を打ち続けてるようなもの
- どこに行っても海外の方が多く物価が上がり、国内旅行などを控えるようになってしまった。コロナで打撃を受けた観光業が潤うのは良いことだと思うが、ちょっと複雑な気持ち
- 経済を支えていることは間違いない
- インバウンド需要の商品制作に関わった
- むしろ来てほしくない派
- 外国人の方を見かけることがとても増えた
【関連記事】
- 《めてみみ》攻めのインバウンド戦略へ(1月28日)
- TSMCが進出した熊本市商圏 台湾からのインバウンドが急増、大型施設は販促強化(2月5日)
- 《ジーンズカジュアル定店観測4月》高価格帯ジーンズ好調 インバウンドが押し上げ(4月18日)
- 国産カジュアル主力の専門店 インバウンド客獲得に向けて人材強化(5月29日)
- 曲がり角の百貨店インバウンド 背景に為替と高額品偏重(8月27日)
- インバウンド「爆買い」の今 徐々に復調、アパレルはまだ人気(11月25日)
- 1~11月の訪日外国人客数が最多更新 4000万人に迫る(12月18日)
■5位:熱中症対策

5位は、「熱中症対策」でした。8月5日、群馬県伊勢崎市で国内の歴代最高気温41.8度を観測。夏場が長期化する傾向が年々増し、異常な気温上昇による猛暑が定着しています。6月1日から職場の熱中症対策が法的義務に。アパレルの商品企画やMDを見直す動きが強まっています。
年々厳しさを増す気候に危機感を感じる人が多く、ランクインとなりました。とにかく暑かったというコメントが多く寄せられました。
【読者からのコメント】
- 夏はもはや熱帯、しかも長い!
- 日本の熱帯雨林化は経済にも影響大だから
- とにかく暑くて長い夏だった!毎日とにかく「倒れないように」と思って過ごすような夏が来るとは。秋もあっという間で、二季化という言葉がしっくりくるようになった
- 年々厳しさを増す猛暑は身体に堪えて、暑さ対策グッズも一大市場になっているし、労働者に対する熱中症対策が雇用側に義務付けられるなど、社会的にも体感的にもインパクトがあった
- 健康にも影響を及ぼす重要課題の為
【関連記事】
- 職場で防げ、暑熱リスク 6月1日の改正省令で熱中症対策を義務化(5月30日)
- 《トップに聞く》ニューウェルブランズ・ジャパン職務執行者兼社長 中里豊氏 外遊びの熱中症予防を啓発(6月5日)
- 《職場の熱中症対策を探る①》増える猛暑日、遅れる対応(7月1日)
- ウェアラブル製品、熱中症対策で需要高まる 今後は通信タイプに移行か(8月6日)
- 子供用日傘が定着か 熱中症対策で売り上げ倍増(8月7日)
- 熱中症の救急搬送、高水準続く 日頃から警戒が必要(8月29日)
以上が、2025年に印象に残ったワードランキングでした。皆さんが印象に残ったワードはランキングに入っていましたか?
来年もファッション業界で明るい話題が増える一年となりますように!
