4月13日から始まる大阪・関西万博の開幕直前、全エリアのメディア向け内覧会が開かれた。「いのち輝く未来社会のデザイン」という万博のコンセプトを元に、各パビリオンが展示を企画した。パビリオンのパートナーを務めるラグジュアリーブランド、衣装を監修した日本人ファッションデザイナーなど、ファッション分野の協力も多い。過去から受け継いだ技術の継承、すべての人が平等に尊敬しあえる世界など、未来への希望を感じさせる展示が揃った。
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フランス館は、メインパートナーを務めるLVMHグループのメゾンとともに、受け継いできた職人技と創造性を称える展示を公開した。テーマは「愛の賛歌」。フランスの風景や芸術、技術に焦点を当てた没入型の旅を演出した。
歴史的建築物をつなぐ
目を引いたのは、フランスと日本の歴史的な建築物をつなぐインスタレーション。海に浮かぶ宗教建築であるモンサンミッシェルと厳島神社をしめ縄でつなぎ、両国の共通点を示した。過去に火災で焼け落ちたパリのノートルダム大聖堂と沖縄の首里城が並ぶ展示もインパクトがある。それぞれ再建工事が進んでおり、再興を連想させる企画となった。