ジェンダーについて知れる、学べるアレコレをご紹介!(金谷早紀子)

2022/04/05 06:00 更新


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 こんにちは!こども市場担当記者の金谷(かなたに)です。

 3月30日掲載で、子供服関連企業のジェンダーバイアス解消の取り組みについて報道しました。

 子育て世代にとって、ジェンダーバイアスは身近な社会課題です。自身の子供が成長するに従って周囲の影響を受け、思いもよらぬ言葉を発した時にドキッとしたことがある方も多いのでは(私も子供が「これは女の子の色」と言い出した頃の驚きをコラムに書いたことがあります)。

 今回の記事では、ジェンダーレスな提案やジェンダーバイアス解消に取り組む企業、ブランドを紹介しました。ここでは番外編として、ご登場いただいたブランドのデザイナーさんがオススメする、ジェンダーについて知れる、学べるアレコレをコメントと一緒にご紹介したいと思います!

●「アーチ&ライン」デザイナー 長尾麻友子さん


 ベビーから大人サイズまでを販売する「アーチ&ライン」のデザイナー。性別や年齢に縛られないものづくりを貫き、21年には店舗とECで取得する顧客情報内の性別欄を廃止するなど、精力的に取り組んでいる。

①『こどもジェンダー』(シオリーヌ著、ワニブックス)


 こども(低学年~)でも読めるよう全編ひらがなの構成です。私自身も性は女性として生まれましたが小学生の頃からボーイッシュなスタイルに憧れ、自分のおかれている境遇に悩んで過ごして来ました。同じ思いをしている子供たちが今もひとりで悩んでいるかと思うといたたまれません。この本は、とても細やかな視点で描かれており大人になった今読んでも救われる内容が多々あります。むしろ、子供たちに対して「伸び伸びと自分らしく生きて欲しい」と願っている大人にこそ読んで欲しい内容です。

②Instagramアカウント
マンガでわかるLGBTQ+ 「パレットーク」


 LGBTQ+やフェミニズムなどに関してマンガで教えてくれる、とても参考になるアカウントです。日本は10人に1人がLGBTQ+という調査があります。仕事(洋服)を通して誰かを傷つけることの無いよう、日々勉強です。

●「マルーク」デザイナー 越智尚美エレーナさん


 ポップでモードなベビー、子供服「マルーク」のデザイナー。22年秋冬物で、改めて男女問わず楽しめる服作りに立ち返る。

①『ぼくのはなし』(和歌山静子作、童心社)


 絵はかわいいけれど、はっきりとどのようにして赤ちゃんができるかの過程を描いています。赤ちゃんはどうできるの?に、はっきり包み隠さず図解しているので、上手く説明できないな〜という時に助けられると思います。

②『子どもを守る言葉「同意」って何?』(レイチェル・ブライアン作、集英社)


 かわいいコミック風のイラストで、読みやすそうな雰囲気が魅力です。子供が親から離れて、友達や大人と接する時に自分を守れるよう、自分の意見をはっきり伝えることは大事だよと教えられる本です。

③『とにかくさけんでにげるんだ』(ベティー・ボガホールド作、岩崎書店)


 悪い人から身を守る本、と書いてあるとおり、誘拐、まいご、性被害などを具体的なシチュエーションとお話、どのように対処するか、子供と一緒に考えることができます。お店で迷子になったとき、「名札」をつけている人は店員さんなので助けを求めるといいよ、とか、「子供を連れている人」は信頼できるよ、などの具体的な情報を子供に伝えることができてよかったです。実際にお店に行ったときに「いま迷子になったらどうするんだっけ?」とクイズを出して、時々覚えてるかなー?と話したりします。

④『これからの男の子たちへ』(太田啓子著、大月書店)


 とても「刺さる」本でした。今までの生き方を否定されたように感じる方もいると思うので、考え方をアップデートするのは容易ではないかもしれないなと思います。この本を読んで、あらゆる場面で「それはどうかな?」って口をはさんでいかないといけない場面が多くて、大変だな、と思います。たとえばお笑い芸人さんはいまだにブス(不細工)、デブ、ハゲなどの言葉でいじる人がいます。ジェンダー問題とルッキズム、関連性あるなぁと思っています。また芸人さん以外でも子供に人気のYOUTUBERなどから、こういった影響を受けていくだろうなというのが心配なところです。

***

 ④の本は、繊研新聞社内でも話題になりました!おまけとして、私のおすすめもご紹介します。

・『せかいのひとびと』(ピーター・スピアー作と絵、評論社)


 この絵本は、直接的にジェンダーについて書かれているわけではないですが、世界の人々の民族衣装やおしゃれの表現方法、住居のあり方などを絵で伝え、「みんながみんなちがっていてすてき」というメッセージが込められた内容です。

 「これは男の子の髪型」など凝り固まった表現をするようになった子供に、「いろんな人たちがいるんだよ」とイメージしてもらえる本になっています。

 今後も子供とジェンダーにまつわる取材を続けていきますので、こんな取り組みしているよ、というお話があれば是非お寄せください。

 よろしくお願いします!

かなたに・さきこ 07年入社。レディスの成長企業から小粒で光るECブランドまで幅広く取材。育休を経て、キッズ市場担当に。繊研新聞こども市場取材班 Instagram(https://www.instagram.com/senken_kids/)、Twitter(https://twitter.com/senken_kids)の中の人

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