こんにちは!こども市場担当記者の金谷(かなたに)です。InstagramとXで「繊研新聞こども市場取材班」アカウントの中の人も務めています。
子供関連のファッションニュースを幅広く、定期的に取材しているメディアは、繊研だけと言っても過言ではありません。2024年も、様々な子供関連ニュースを報道してきました。
今回は、Instagramでよく見られたニュース、ベスト10をご紹介します!(計測期間は24年1月1日〜12月23日 閲覧数順)
23年はランドセルに関するニュースが複数ランクインしましたが、24年は子供向けのイベントや海外ブランドのニュースが上位に。新型コロナウイルス沈静化の影響が感じられます。
1位:育児用品やランドセルで白が人気 親子の価値観に変化(11月14日)
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育児用品やランドセルは汚れが目立たない色じゃなきゃ――そんな定説が崩れています。この数年で、人気の色に白が登場し、黒やグレーを押しのけて1位に浮上するブランドも出てきました。背景を探ると、トレンドの影響だけでなく、自分らしさを重視する子育て世代や子供の価値観の変化が見えてきました。
2位:オンワード樫山「エニィファム」 子供1日アパレルショップ店長体験会(8月14日)
オンワード樫山の「エニィファム」は、「オンワード・クローゼットセレクト」イオンモール幕張新都心店で、子供1日アパレルショップ店長体験会を行いました。初めての開催で、「普段できない接客やスタイリストなどのアパレルの仕事を経験・興味をもってもらいたい。夏休みの思い出作りにもなれば」と全国6店で実施しました。
3位:韓国発のコニー、日本市場開拓を本格化 シンプルで実用性の高いベビー服で(9月19日)
韓国発ベビー用品のDtoC(消費者直販)企業のコニーが、ローカルマーケティングを強化しています。昨年10月に日本で現地法人を設立したほか、中華圏、英米圏にもアプローチを強めようと支社を設けます。主力の抱っこひもからベビー服に企画を広げ、24年の売上高は400億ウォン台半ば(50億円弱)を見込みます。
4位:「グローバルワーク」が本社で子供向けイベント デニムテーマにワークショップなど(8月22日)
アダストリアの「グローバルワーク」は、東京・渋谷の本社で、子供向けのイベントを開きました。ワークショップやモデル気分を味わえる撮影会などを実施しました。顧客との接点をより深める狙いがあります。
5位:「ミキハウス」にSNSで驚き 100万円超えの商品をなぜ販売できるのか(12月9日)
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「ミキハウスゴールドレーベル 」(三起商行)が今秋発売した100万円超えの商品が話題です。高級絨毛のビキューナとベビーカシミヤを使ったシリーズで、例えばベビー向けマントは110万円(税込み)。サイズアウトが免れない子供服での強気の価格設定に、SNSで驚きの声があがっています。なぜこの価格に踏み込めるのでしょうか。
6位:英国の高級子供服「キャラメル」エヴァ・カラヤニスさんに聞く 創業時から変わらないことは?(12月3日)
英国の高級子供服「キャラメル」が今年、ブランド25周年を迎えました。創業者でクリエイティブディレクターのエヴァ・カラヤニスさんが来日し、代官山の直営店で記念パーティーを開催。初めて関西エリアで期間限定店を出店するなど、日本での販売にも力を入れます。
7位:パルグループHD 奈良県下市町に廃校を活用した複合施設「キト」を開業(7月2日)
パルグループホールディングスは、奈良県下市町に複合型施設「キト・フォレスト・マーケット・シモイチ」を開業しました。新規プロジェクトとして廃校を活用し、地方創生を目指します。
8位:子供服のマーキーズ 売上高、利益ともに過去最高を更新(10月23日)
子供服専門店のマーキーズの好調が続いています。前期(24年7月期)は売上高、利益ともに過去最高を更新。売上高は前期比25%増の64億2100万円と高い成長率を維持しました。積極的な出店に加え、既存店も2ケタ増で伸長。今期は客数アップを目指し、低価格商品を拡充します。
9位:「ミキハウス」 EC限定で価格を抑えたデイリーアイテム(8月21日)
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三起商行は、EC限定商品の販売を開始しました。シンプルなデイリーアイテムが中心で、価格も通常より低く設定し、複数枚を購入しやすくしました。
10位:ナルミヤ・インターナショナル 働く女性とハイティーンに向けた新ブランド(9月24日)
ナルミヤ・インターナショナルは、顧客層の拡大を目的に2ブランドを立ち上げました。働く女性とハイティーンが対象で、ともに自社EC「ナルミヤオンライン」ではなく、単独のECで販売します。
いかがでしたでしょうか?2025年も様々な角度から、子供関連のファッションニュースをお届けします!
かなたに・さきこ 07年入社。レディスの成長企業から小粒で光るECブランドまで幅広く取材。育休を経て、キッズ市場担当に。繊研新聞こども市場取材班 Instagram、Xの中の人