英国の高級子供服「キャラメル」が今年、ブランド25周年を迎えた。創業者でクリエイティブディレクターのエヴァ・カラヤニスさんが来日し、代官山の直営店で記念パーティーを開催。初めて関西エリアで期間限定店を出店するなど、日本での販売にも力を入れる。
(金谷早紀子)
ブランドを始める前は弁護士として働き、3人の子供がいる母でもあります。子供服に対する人々の考えを変えたいという思いから、ロンドンのブロンプトン通りに店を構えたことが始まりです。現在は、ノッティングヒルに路面店、ハロッズとセルフリッジに店があり、海外ではパリに路面店、日本では代官山、伊勢丹新宿本店に店があります。アイテムも、レディスウェアやホームウェアまで広がりました。
創業当初からブランドを支えてきた価値観は変わっていません。世代を超えて着用できるよう、上質な素材にこだわり、クオリティーを追求するためにスローな物作りを大事にしています。インドでブロックプリントをしたパジャマや、マダガスカルでスモッキング刺繍したワンピースなど、各国の伝統技法も取り入れ、職人に正当な賃金を払っています。多様な色使いも特徴です。
日本では今秋、阪急うめだ本店で関西エリア初の期間限定店を出店しました。ブランドのファンの方々が来店し、盛況で幕を閉じることができました。キャラメルの物作りは、日本の職人技と共通するところがあるため、理解してくださる方が多いです。洗練されたツーリストも多いため、可能性を感じます。関西でも出店を検討中です。ロケーションや広さにこだわり、その場所に合ったデザインを心を込めて手がけることが私たちのやり方です。