人手不足に悩む物流センター ロボット活用に高い関心

2017/12/28 04:30 更新


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 人手不足が顕著な物流センターで、ロボットを活用した自動化に関心が集まっている。ニトリホールディングスはグループのホームロジスティクスが12月、西日本通販発送センター(大阪府茨木市)で自動搬送ロボットシステム「バトラー」を稼働させた。大和ハウス工業は6月、バトラーを扱うグラウンド(東京)に出資し、自社のDPL市川への導入を予定。

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 同じく「イヴ」を自社センターで運用しているアッカ・インターナショナル(東京)をグループ企業のダイワロジテックが11月子会社化した。自動搬送ロボットシステムは、大きな設備がなくても導入でき、拡張性も高いため世界では多くの導入事例がある。アマゾンも日本を含む世界中で8万台を運用しているとみられ、注目の物流ロボットシステムだ。

(監物敏充)

 アマゾンは自動搬送ロボット「キバ」を開発したキバ・システムを買収し、14年からFC(フルフィルメントセンター)に導入している。日本でも川崎FCで16年12月本格稼働した。箱型のロボットが移動式ラックの下に潜り込み搬送し、作業者は動かず定位置で作業する。

 バトラーも同じタイプで、インドのグレーオレンジが開発し、日本ではグラウンドが販売・導入する。イヴは中国ギークプラスの製品で、中国のECモール「Tモール」などで利用されている。同社の日本法人が8月から提供・運用・保守を始めた。

 自社センター(プロロジスパーク千葉ニュータウン内)の2万1450平方メートルでイブ30台を稼働させるアッカ・インターナショナルは、シューズ6ブランドのEC商品をこのシステムで、棚入れ・ピッキングしている。徐々にロボットを増やし、18年2月には同施設別フロア2万3100平方メートルに100台導入する予定だ。さらに、アパレル(ハンガー・畳み)、アクセサリーなど小物もこのシステムを利用する。そのため、移動式ラックの仕切り開発に取り組んでいる。

 同じ施設内にギークプラス日本法人が事務所を置き、このセンターはイヴのショールームの役割も果たす。見学が多く、アッカの加藤大和社長は講演でも引っ張りだこという。実際に使って見えてくる課題があるからだ。導入支援の依頼もある。

 同社が傘下に入った大和ハウスグループはグラウンドに出資し、バトラーの採用も予定している。「ロボットベンダーはどんどん進化している。我々がアンテナを張っておくことが大事。顧客のための選択肢を用意しておくことも必要」(秋葉淳一ダイワロジテック社長)として、顧客の要望に応じて使い分ける考えだ。

 バトラーは、ホームロジテックの西日本通販発送センターが国内初導入だ。79台のロボットがセンター内を動き回り、入出荷・保管業務の自動化を目指す。

 同社は16年3月に通販配送センター(川崎市)で、ロボット倉庫「オートストア」を稼働させている。オートストアは、倉庫内に組み上げたグリッド上をロボットが動き、専用コンテナを入出庫する。また、日本のロボットベンチャーMUJIN(ムジン、東京)は、アスクルと業務提携しEC物流のピッキング自動化に取り組んでいる。中国のECモール「JDドットコム」は同社のロボットを導入し倉庫の完全自動化を目指している。

 変化が激しい今、大型マテハンによる物流センターの自動化は向いていないかもしれない。ただし、多くのベンダーが競い合う物流ロボットの分野は、自動搬送式に限らず、広く動向を見ていくことが必要だ。

ロボットが棚を運び作業者は定位置で作業する(アッカのECファクトリー千葉)

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