コラム

《視点》学生の確保

2018/05/11

 いくつかの4年制大学でファッションビジネス産業の基本講義を担当している。ファッションやブランドは身近に感じているが、業界の構造や課題を考えたことはない。そんな学生のみなさんにも産業に関心を持ってもらうことは、大事...

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《めてみみ》それなりの商品

2018/05/10

 「無印良品」「ユニクロ」が堅調だ。主力商品を「買いやすい」価格に抑え、客数が増えている。注目すべきは正価販売を重視し、値引きを抑えている点。かといって正価で押し通し、売れ残りを増やすのではない。動きが悪ければ値下...



《視点》おもてなし

2018/05/10

 「おもてなし」という言葉が引っかかる。テレビなどでは、「訪日外国人が日本のサービスに感激した」といったエピソードが紹介されるが、日本には的外れなもてなしが浸透しているのでは、と思うことがある。 京都に本社を置く大...



《視点》好きであればこそ

2018/05/09

 好調企業・ブランドを見て共通するのは、そこで働いている人が、商品・サービスの提供者である前に、その分野の熱心な愛好者であることだ。 例えば、アウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」では、トレイルランニング大会「...



《めてみみ》物作りに向き合う

2018/05/09

 中国・杭州の中国美術学院を訪れた。広大な敷地には林や池、そして水郷のような地域があったりと自然に富んだ恵まれた環境だった。それぞれ校舎は設計した建築家が異なり個性的な建物が並んでいた。日本の著名な建築家の設計によ...



《めてみみ》魅力の見つめ直し

2018/05/08

 地方百貨店の構造改革が待ったなしだ。衣料品不況などの影響で、ここ1~2年の売り上げ減による収益悪化が急速だ。定借テナント導入による直営面積の縮小など運営コストの削減が広がっていたが、一段の事業の選択と集中が避けら...



《視点》目的と手段

2018/05/08

 ここ半年のうちにメディアが服屋を始めるという取材を2度経験した。一つは枻(えい)出版社のメンズ誌『クラッチマガジン』が英国に開店した「クラッチカフェ」。もう一つはファッションウェブメディアの「ディードファッション...



《めてみみ》中国の地域格差

2018/05/02

 中国国家統計局の発表によると、18年第1四半期の中国のGDP(国内総生産)は19兆8783億元、前年同期比6.8%増と3期連続同じ数値で堅調に推移している。産業別には第1次産業が8904億元で3.2%増、第2次産...



《視点》イタリア時間、日本時間

2018/05/02

 日本にいると効率や合理性が優先され、常に時間に追われているような気がする。先日訪れた南イタリアの島で、時間に対する感覚の違いを実感した。 展示会の取材の最中、「(会場となった大学の)図書館を案内する」と突然のお誘...



《めてみみ》まだまだ車社会

2018/05/01

 若者が車に執着しなくなったと言われる。が、都会ではそうでも、地方ではまだ車がないと生活できない。記者の実家は茨城県の北部で、最寄り駅から歩けば1時間以上はかかる。スーパーなど食料や日用品を買う場も歩ける距離にない...