マツオインターナショナルが会社更生法を申請 負債は111億円

2025/12/11 17:20 更新NEW!


 信用交換所によると、婦人服製造小売りのマツオインターナショナルと松尾産業が12月11日、大阪地裁に会社更生法を申請し、同日保全管理命令、弁済禁止の保全処分命令、包括的禁止命令が下りた。負債額は両社合計で111億1194万円(マツオインターナショナル約76億8194万円)。申請代理人は北野知広弁護士ほか、保全管理人は中森亘弁護士が選任されている。

 同社は、ミセス向け婦人服メーカーとしてスタート、自社ブランド「ジェヴァンタン」「ジェイケイツー」などを展開、専門店を主体に販路を形成していたが、その後百貨店中心に直営事業を拡大し、14年8月期には年商168億8400万円を計上した。しかし経費負担の増加などから同期は1億2300万円の赤字になるなど収益面は低下。その後、売上高は伸び悩んだが、19年3月に民事再生法を申請したロン・都(長野市)の一部事業を継承しピークとなる19年8月期には144億9167万円を計上したが、コロナ禍の影響で20年8月期は144億9167万円まで売上高は落ち込み、営業段階で8億2481万円の赤字、最終9億7121万円の大幅赤字に陥った。

 以後も赤字が続き、24年8月期には金融機関からの支援を得るほか、25年に入り中小企業活性化協議会に支援を要請し、スポンサーを模索しながら事業を継続していたが、今回の措置になった。

 スポンサー候補として、名証上場のバルコス(鳥取県倉吉市)を選定し、基本合意を締結している。

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