《めてみみ》健康に関わる仕事

2018/06/13 06:00 更新


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 今春、武田薬品工業のアイルランドの製薬会社買収が大きな話題になった。買収額は6兆8000億円に上り、日本企業の海外買収案件としては過去最大。金額が大きすぎて、ピンとこないが、昨年の日本の衣類輸入額が3兆円強である。

 メディカル、ヘルスケア部門が経営の大きな柱となった企業も少なくない。大手合繊メーカーになると、ヘルスケアのセグメントで年間数百億円の営業利益を計上する。人の健康に関わることだけに、慎重で高度な事業運営が求められ、開発期間もロングランだ。それでも軌道に乗れば、社会貢献度は高く苦労に見合う収益もついてくる。

 あるメディカル事業の担当者と話した。規模はそれほど大きくないが、外科的な治療に使う商材で存在感を示している。会社からの期待度も当然高い。巨大資本がグローバルな競合を繰り広げるなか、限られた経営資源をどこに集中させるかが大きな課題だ。

 特化された事業のため、優れた商品が開発できれば世界中に販売先が広がる。現に同社も中東向けなどのビジネスが増えているのだが、担当者の顔は今一つ浮かない。「需要が多いのは、紛争が多く、ケガ人が多く出るエリアなんですよ」。厳しい世界の現実に言葉が詰まる。同時に、こうした思いを持てる人でなければ医療関連の事業は務まらないのだろうと感じた。



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