《視点》オムニな日々

2018/06/15 06:03 更新


 出産後、ゆっくり店を回りながら買い物ができる機会など、ほぼ皆無となった。効率化しながら欲しいものをゲットするために頼るのはEC。しかし、色物やボトムに関しては、やはり店で実物を見たいし、試着したい。そんなわけで、まずは欲しいアイテムを複数のモールやブランドサイトでリサーチし、目ぼしいアイテムの店舗在庫をオンラインで確認。駅近の実店舗でチェックして購入というスタイルが出来上がった。

 ネットで「店舗在庫有り」の表示でも、店に行くと店頭に商品が並んでいないことが結構ある。店員さんに尋ねると「ここ、お店狭いからあんまり商品並べられなくて」と言いながら、奥から出してきてくれたりする。ネットで表示されていなければ、セールまで眠っていたのかもしれない。

 時には、買うかどうか店頭で迷った商品を後日ECで購入することもあるが、「ネットがリアル店の売り上げを奪ってしまう」と、経営者がEC推進に及び腰になるのは、もう一昔前の話だろう。オムニチャネルを促進するサービスを装備することで、相互補完し合いながら売り上げを伸ばす時代だなと、リアルに感じる日々である。

(維)




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