有力ショップの26年春夏は、見た目、肌感ともに軽さと爽やかさのあるスタイルを念頭に、いかに新鮮さを出すかが焦点となった。素材感、色柄、シルエット変化で遊べるシャツは昨年以上にバリエーションが増えた。円安為替が続く中で、身近にコミュニケーションの取れる日本のブランドを仕入れる傾向が強まった。(価格は税込み)
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シックで洗練された装い
ユナイテッドアローズ 浅子智美ウィメンズブランドディレクター
アブストラクトをテーマに、人の心に響くものを伝える姿勢を心がけた。スタイリングは3軸で構成。一つがミラノで感じたベーシックでシックな装い。シャツの着こなしに着目、オリジナルで抽象的な花柄プリントを企画したり、コンパクトなシルエットでタックインしたり、メリハリを持って提案する。
二つめはサイレントフェミニニティー。フェミニンなディテールのブラウスは人気アイテムの一つだが、光沢感のあるテクスチャーを生かし、一段と洗練された女性像を見せていく。三つめはラスティックで艶っぽさのあるスタイル。ピンクやブルーなどの強い色を取り入れて長い夏のスタイリングに変化を出していく。
セレモニー用途を一段と強化。オリジナル商品はジャージー、カットジャカートなど4素材で20型以上を揃え、シーンに合わせた提案に柔軟性を持たせた。

白をキーカラーに新鮮さ
ロンハーマン 篠崎茜バイヤー
シーズンを通して意識するのは〝圧倒的な爽やかさ〟。白をキーカラーにデニムやスウェット、エナメルのシューズなど様々なアイテムを揃え、オール白の着こなしも提案する。そこにレモンイエローなど甘酸っぱさのある色を差し、普遍的で変化のあるバランスのスタイリングを提案していく。
