創業100年超の小倉織物 模様織り込むジャカード織り 得意の技術を伝統継承

2024/06/12 14:00 更新有料会員限定


手作業で織り込んでいく織布工程

 創業100年を超える小倉織物(石川県小松市、小倉久英社長)は、日本では珍しい後染め洋装専門のシルクジャカードの工房だ。絹の高騰や人材不足などで厳しい状況の中、伝統と歴史の「100年を1000年に」するために、オリジナルブランドの立ち上げや地域イベントへの参加などに取り組んでいる。

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熟練の職人が手作業で

 小倉織物は1895年に小松市で創業した。第二次世界大戦前は紋羽二重と小松綸子の製造を手掛けていた。戦後、小倉久英社長の祖父が金沢から4台の中古の織機を大八車で小松市の工場へ運び込み、海外輸出向けのジャカード織りの生産を始めた。全盛期には約200人の従業員が在籍。本社に加え複数の工場を有し、バブル期には売り上げが10億円に達したこともあった。バブル崩壊後、ファストファッションの台頭などで徐々に規模を縮小、今は12人の従業員が働いている。

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