近鉄百貨店代表取締役社長執行役員 梶間隆弘さん 一番はハルカス本店の価値最大化

2024/05/31 14:00 更新有料会員限定


梶間隆弘さん

 5月23日付で社長に就任した。FC事業を拡大するなど21~24年度中期経営計画「くらしを豊かにする『共創型マルチディベロッパー』への変革」を、秋田拓士前社長とともに推進してきた。現中計の目標達成に取り組みながら、25年度からの次期中計の策定を進めていくことになる。もっとも重視しているのは、あべのハルカス近鉄本店の「価値の最大化」にスピードを上げて取り組むことだという。

【関連記事】あべのハルカス近鉄本店の“スクランブルMD” 客数増と若返りに成果

「食」は新規客獲得のカギ

 ――百貨店業界の現状について。

 業界については数字が物語っている通り。都心部と地方・郊外店舗の二極化がより鮮明になっていくと思います。活況なインバウンド売り上げの恩恵を受けているのは都心部の百貨店がほとんど。当社の本店もその点ではありがたいですが、本店以外にはインバウンドバブルはありません。それぞれの店舗が地域客にどう寄り添っていくか。ニーズをどうくみ取っていくか。その作業なくして成り立っていきません。

 なお、日本の百貨店は、ギフト対応の品揃えや接客の仕方など長きにわたり培われてきた独特のものがあり、世界に誇れる文化だと思っています。

 ――外商やラグジュアリーブランドが百貨店の強みと言われているが。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定パーソン



この記事に関連する記事