紡績系の有力繊維メーカーの一角であるシキボウ。最近はユニチカから、ユニチカトレーディング(UTC)の衣料繊維事業などを譲り受ける基本合意書の締結で話題になった。コロナ下で業績回復は遅れたものの、事業ポートフォリオの見直しや成長を狙った設備投資など反転攻勢に向けた準備は着々と進めてきた。今期(26年3月期)は3カ年の新中期経営計画がスタート。「稼ぐ力の向上」を掲げる同計画の策定を担ったのが鈴木新社長(当時はコーポレート部門副部門長)だ。「成長への変革ステージ」にするべく、新しいリーダーとして指揮を執る。
【関連記事】シキボウ、暑熱対策の快適素材を充実 高通気や接触冷感など
次の成長に向けたチャレンジ
――幅広い経験をしてきた。
入社して37年間で、転勤を伴う異動が13回ありました。最初は国内の紡績工場に配属されました。ちょうど古い機械から新しい機械に更新するタイミング。古い機械はアナログだったのですが、それを電子化、自動化したり、増設したり。私も1年目から工場で機械の据え付けをずっとやっていました。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!