伊藤忠商事の小関氏 デサントとの関係でコメント

2018/12/13 15:35 更新


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伊藤忠商事の小関秀一専務執行役員繊維カンパニープレジデント

 伊藤忠商事の小関秀一専務執行役員繊維カンパニープレジデントは、13日に大阪で開いた記者懇談会で注目を集めるデサントとの関係についてコメントした。

(高田淳史)

 「我々はデサントの物作りの力や水沢ダウンの開発など基本的に評価している。ただその開発力をどうお金に変えるかや、スピード感などまだまだやり様はある」との考えだ。「利益の多くは韓国で稼ぎ、日本や中国などその他はまだまだ。もっとこうして欲しい、という思いはあるが25%の持ち株比率では聞いてもらえなかった」ため、デサント株を買い増し、29.8%にまで高めた。現在はこの比率を維持し、協議を重ねている。

 伊藤忠が期待するのは、「韓国1本足ではなく、日本と中国、北米など3本柱、4本柱にして」経営を安定させ、成長させること。一つは日本での収益拡大。「水沢ダウンはヒットしているが量が少ない。物作りの力を収益に変えることが必要」。伊藤忠も出資する中国事業では、「もっとスピードアップし、知名度を一気に高める必要がある。そうしないと、どんどん次のブランドが出てくる。経験に基づくそうした我々の感覚や助言はなかなか聞いてもらえず、もう少しゆっくりとやりたいようだ」と嘆く。

 デサントは今期、売上高1480億円、純利益65億円を見込む。「良い会社になっている。しかし良い時は長くは続かない。韓国も永久不滅ではない。スポーツ業界は海外で伸ばすには世界ブランドと戦うことになり、今後経営の難度は高まる。デサントは以前にも、マンシングウェアの在庫問題やアディダスショックなど大きな危機が2度あった。その時に伊藤忠の先輩方が大リストラを敢行し、立て直した。そんな時だけ頼られても困るし、もう二度と危機を迎えてはいけない」。今後については、「両社とも上場企業なので話せないが、協議は続けている。デサントの企業価値を高めることでは一致している」が、どう落としどころを見つけるかは難しそうだ。


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