子供の育ちを支える「保育者」とは?(フレーベル館『保育ナビ』・坂井克司)

2023/12/19 11:30 更新


同じ遊びでも子供が没頭するポイントは年齢で異なる

 現在、24年度で創刊15年を迎える保育者向けの月刊誌『保育ナビ』を担当しています。読者は、園の理事長や園長といったマネジメント層の方、主任(中間管理職)とその下のクラスリーダー層の方々が中心です。主に、保育の質向上を目的とした園内研修の場で活用いただいています。

保育者とは

 最初に「保育者向け」と書きました。保育者とは、保育業界の中で、幼稚園の幼稚園教諭、保育所の保育士、こども園の保育教諭といった保育に関係する人々を指す総称です。性別、役職も関係なく使える便利な言葉です。この保育者たちこそが、保育を語る上で重要な役割を担うキーパーソンです。そこで今回、この保育者の役割・仕事について、ごく簡単にですがご紹介してみたいと思います。

 これまで、保育と言えば子供の世話をする仕事、保育にかかわる人は子供と一緒に遊ぶ人、といったイメージをもたれる方が多かったように思います。しかし、このコロナ禍でエッセンシャルワーカーとしてクローズアップされ、存在の重要性は認識されるようになったように思います。でも、その仕事内容は、あまり知られていないのではないでしょうか。職種によって仕事内容には違いがありますが、子供の育ちを支える専門家と言えます。

育ちを促す環境

 まず、子供には発達段階があり、年齢によって育つ部分が異なります。例えば、同じ水を使った遊びでも、子供が没頭するポイントは年齢で異なります。その際保育者は、子供たち一人ひとりを理解し、育ちをより促す環境を考えることが仕事になります。子供たちは、生活の中の遊びから成長に必要なことを学んでいくので、一つひとつおろそかにできません。

 本誌でも、0・1・2歳児、3・4・5歳児、それぞれの子供の育ちの理解と遊びの内容、指導計画の作り方などがテーマの企画はとても人気があります。

 加えて現在、子供たちがスムーズに小学校に就学できるための取り組みとして、文部科学省の「幼保小の架け橋プログラム」が進行しています。そこでは自立心、協同性、思考力の芽生えといった10のキーワードを示した「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」(10の姿)を通して小学校側と子供の育ちを共有することが目指されています。

 保育者たちは、これまで以上に広い視野をもって日々の保育を行うことが求められるようになってきているのです。

 お子さんが園に通われている方がいれば、ほんの短い時間でも保育者と子供の育ちについて話されてみてはいかがでしょうか。保育の専門性の一端を知ることができるかもしれません。

(フレーベル館『保育ナビ』・坂井克司)



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