青山商事は、Z世代向けにデジタル特化型店舗「AO+」(アオヤマプラス)の1号店を東京のJR高円寺駅北口に10月3日、グランドオープンする。
同店は、①LEDディスプレーを店舗外観に設置し、デジタルを駆使してブランドを訴求②デジタルPOP(店頭広告)を活用し店内でお薦め商品を発信③スタッフスナップと連携しコーディネート情報やお薦め商品をピックアップ④カメラで撮影した来店客の顔からAI(人工知能)が顔タイプを診断、顔タイプにマッチしたコーディネートを提案⑤セルフボディースキャンによるお薦めサイズの診断⑥選択した商品のサイズ、カラーバリエーション、在庫を確認。該当商品を着用したスタッフスナップや関連アイテムを紹介⑦デジラボとして既製スーツの選び方を提供、30パターンのゲージでサイズを測り、生地を選ぶだけで最短翌日発送――などを行う。
店内は、大きく二つの「クイックエリア」と「コミュニケーションエリア」で構成。クイックエリアはデジタルコンテンツを中心にスタッフに声をかけなくても気軽にセルフで買い物ができる。コミュニケーションエリアはオーダーブランド「シタテ」やフォーマルなど、専門知識を持つスタッフの接客を受けながらビジネスウェアの着こなしを楽しめる。デジタル採寸やAIを活用したビジネスウェア診断ができるサイネージなどを備える。
同社は、デジタル化やカジュアル化など大きな社会構造変化へ対応するため、中期経営計画の基本戦略を推進する「柱となる三つの方針」を掲げた。その中の「OMO(オンラインとオフラインの融合)推進」「DX(デジタルトランスフォーメーション)推進」で、今後の出店戦略の重点にもなるアオヤマプラスを企画した。Z世代のビジネスパーソンに向けて、これまでにない買い物体験を提供することを目的に、七つのデジタル技術を駆使した新コンセプト店となる。