帝人フロンティアの大きな強みはポリエステルを主軸とした高機能素材。スポーツ、アウトドア中心にグローバルブランドとの取り組みが深いが、それを実現したのもリサイクルポリエステルを使って様々な機能素材を作れるからだ。
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協働で限界を越える
再生ポリエステル原料を取り巻く環境が大きく変わってきている。飲料業界が使用済みペットボトルを再びボトルに戻す〝ボトルtoボトル〟の動きを強め、ペットボトルを適正価格で安定的に調達することが難しくなる可能性がある。そのため繊維業界でも水平リサイクル、つまり着なくなった衣料品を回収し、再び繊維製品に戻す〝繊維to繊維〟の実現、社会実装ができるかが大きな課題だ。
帝人フロンティアはこれまでの経験から、「個社での取り組みには限界がある」と、他社との協働・連携を大事にする。「ジャパンサステナブルファッションアライアンス」(JSFA)を21年、東レやクラボウ、ゴールドウイン、ユナイテッドアローズなどと創設。50年に向けて、ファッションロスゼロやカーボンニュートラルの実現を目指し、取り組みを深める。今年8月には取り組みをより活発化しようと一般社団法人化した。
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