小学校高学年~中学生が対象のジュニアブランドが苦戦している。8月には女子小学生ブームを引っ張った企業の一つ、ジェニィ(大阪)が自己破産を申請した。子供たちを取り巻く環境が目まぐるしく変化する一方、企業側の改革が遅れてしまったことは否めない。各社は商品の作り方、売り方を変えて復活を目指す。
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コロナ禍で逆風に
女子小学生ブームは2010年代が活況で、当時は「JS」(女子小学生)と呼ばれファッションが盛り上がった。雑誌『ニコラ』『ニコ☆プチ』『JSガール』を起点にモデルに憧れる女の子たちが増え、モデルの来店イベントでは「1日で500万円売れた日もある」(関係者)ほどだった。この盛り上がりに百貨店も注目し、女子小学生向けのブランドを集積する動きが全国に広がった。SC販路では、ワールドの「ピンクラテ」、ナルミヤ・インターナショナルの「ラブトキシック」、アダストリアの「レピピアルマリオ」(レピピ)が勢力を増した。
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